「なんてったってアイドル」の小泉今日子も、徐々にあえて主役ではなく、助演で光る存在になっていった。昨年は政治的発言が話題となるなど、ますますありのままに生きているように見える。『北の国から』にも出演したことのある内田有紀も、同じように主演よりも助演で光るようになってきた。
一方、ずっとキャラが変わらない人というのもいる。キムタクこと、木村拓哉もそうだ。いや、熱心なファンからすると「とはいえ、多様な役を演じているのでは?」と考える人もいるだろう。もっとも、子供たちが活躍しはじめても、かっこいい男であり続けているのは変わらない。ブレない。無理しているようにも見えない。
ビジネスパーソンも「キャラ変」できる
さて、ビジネスパーソンはどうするか。この春、戦略的キャラ変を考えてみてはどうか。新しい期になり、組織における自分の期待される役割が変わっている人もいることだろう。年齢を重ね、今までの役割が辛くなってきている人もいる。
ここで考えたいのは、どうすれば社会や会社に貢献できるのか、自分にとって納得感があるのか、心身ともに楽になれるのかという点だ。ここで上げたキャラ変はどちらかというと「枯れた役」「人間味あふれる役」への転身がほとんどだが、それに限らず、どういうキャラなら気持ちよく働くことができるのか、みんなのためになるのかということを考えたい。
キャラ変するなら4月、新年度のスタートが最適だと考える人もいるだろう。もちろん、4月は妥当だ。ただ、新体制になり、新しい職場が見えるGW明けにキャラ変を敢行するという手もある。
私自身も、この春からキャラ変を意識している。一言でいうと「枯れた」「円熟味をました」キャラになろうとしている。大学教員としても、物書きとしてもだ。教員としては、以前よりも学生を泳がせることにした。カチカチと締切を決め、やらせるのではなく、余裕をもって、自ら学ぶように仕向けるようにした。物書きとしてはより深いことや、他者とは異なる達観した視点で発言できるよう模索中である。意識高くヤフーオーサーとしてヤフトピにコメントするのも、社会に枯れた、達観した新たな視点をもたらすためである。ついでに、久々に肉体改造に取り組むことにし、食事制限と筋トレに励んでいる。
田中邦衛さんのキャリアを振り返りつつ、キャラ変を考えてみよう。枯れること、深くなることも悪くない。
【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら。その他、YouTubeチャンネル「常見陽平」も随時更新中。