元受付嬢CEOの視線

「受付嬢の選手生命は短い」 彼女たちは引退後、どんな大転身をとげているか

橋本真里子
橋本真里子

「賭け」で採用した後輩が、大変身で、大転身!

 受付嬢時代、当時リーダーだった私が、採用するかどうか悩んだ後輩がいました。今となっては、その後輩と事あるごとに、採用のときのことを笑い話として話します。

 「面接の時に、採用すると意思決定したのは賭けだった!」

 そして、決まって、「採用って決めてよかった!本当に頑張ったよね!」という言葉が続くのです。

 彼女は、私が受付嬢としての最後のキャリアを積ませてもらった会社で、リーダーを引き継いでくれた受付嬢です。

▼起業への道を後押してくれた人

 採用当時、受付は未経験。パソコンもほとんど仕事で触ってこなかった…。そんな彼女を採用するかどうか、本気で部長と悩みました(笑)でも、どこかでポテンシャルを感じたんでしょうね。ガッツがありそうだったし、きっと頑張ってくれるであろうと、採用しよう!!と決めたことを、今でも鮮明に覚えています。

 期待通り、いや、期待以上に頑張ってくれて、いつしか先に入社した人を越えるような評価を勝ち取り、サブリーダーに就任しました。

 私が受付嬢を引退して起業の道に進むことができたのは、彼女の存在も大きかったです。安心して、現場を任せられる存在になってくれたからです。

▼正社員として受付を統括

 彼女は今では、その会社の正社員となり、受付を管轄しながら、秘書業務もこなすほど、さらなる成長を見せてくれています。彼女の頑張り、活躍は私の勇気と刺激です。

 入社時は、パソコンのタイピングは1本指でした(笑)受付が落ち着いている時間帯に、タイピングの練習をしていたほどです。でも、それを恥ずかしがることや嫌がることなく取り組んでいましたし、時には「橋本さん! こんな面白いタイピングの練習を見つけました~!」と教えてくれるほど、前向きで真っ直ぐな彼女の性格は、周りの人を応援団にしていくパワーになっていました。

「受付嬢」という職業のポテンシャル 3人の共通点

 私が尊敬している彼女たちに共通していること。それはとにかく仕事に前向きで、壁にぶつかることで成長する。環境が変わってもそれを言い訳にしたり、ネガティブになることなく、自分がやるべきことを全うして軸をぶらさない。

自分に厳しく、人に優しい。

 「優秀」という漢字から読み取れる意味合いは「優しさに秀でている」。まさにそんな女性たちです。彼女たちを見ていると、受付嬢は、磨けるスキルは限定的な職業かもしれませんが、専門性が高く、どんな環境でも活躍できる人材を育む職業だと感じます。私が頑張り続けられる理由は、彼女たちとの出会いかもしれません。

橋本真里子(はしもと・まりこ)
橋本真里子(はしもと・まりこ) 株式会社RECEPTIONIST 代表取締役CEO
大学卒業後、IT企業を中心に上場企業などで受付業務に従事。受付嬢として11年間、のべ120万人以上を接客。2016年にRECEPTIONISTを設立し、翌年にクラウド受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。日程調整ツール「調整アポ」、会議室管理サービス「RECEPTIONIST For Space」ともに、コミュニケーションをワンストップで効率化する世界を目指し、年間利用回数は120万回超。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。アーカイブはこちら

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