時代の人日本を面白くする企業

深澤祐馬

株式会社SOOL(スール) 代表取締役
深澤祐馬氏 インタビュー


(2013年10月取材)

-株式会社SOOLの事業内容を教えてください

 企業の採用、人材育成を支援する事業を行っています。

 最も力を入れているサービスは、中核人材サーチエンジン「Iroots」(アイルーツ)というWebサービスです。「Iroots」は、企業と学生を繋ぐ「スカウトサイト」です。学生のプロフィールや自己PRが9、000件ほど登録されています。これを企業側が検索し、スカウト形式でインターンシップや採用、アルバイトといった機会につなげていただくサービスです。情報誌への掲載では中々集まらないようなタイプの学生に直接魅力を伝えることができますので、大手企業から中小企業、ベンチャー企業まであらゆるお客様のニーズにお応えできるようになっています。また、スカウトノウハウのないお客様でも、弊社のコンサルタントがしっかりと成果創出のためにサポートに入りますので、一緒に採用ノウハウを身に付けることができます。「Iroots」はお陰様で3年目に入り、100社を超える企業様に学生を繋げることのできるサービスへと成長することができました。

 その他の事業として、新卒紹介や中途人材紹介、また、創業期から行っている人事コンサルティング事業(経営者のエグゼクティブコーチングや新卒採用・中途採用強化、研修(経営幹部研修・リーダーシップ研修・若手研修等)、評価制度等)があります。

 また、社会貢献の一環として、志の高い学生や若手起業家の支援も行っています。現在SOOLの他に、京都大学発のベンチャー企業「株式会社Vi-king」や東京工業大学発のベンチャー企業「株式会社forEst」等がその代表例です。


-起業のきっかけを教えてください

 特にきっかけということではないかもしれませんが、起業家の父の背中を見て育ったことは少なくとも影響を受けていたんだと思います。子供のころから「プロ」にあこがれ、自分の腕一本で飯を食えることは「かっこいい」って感じてたんですよね。だから学生のころは漠然と「30歳までに独立」でした。こういう志向を持った学生はたくさんいますから、よくいる学生の中の一人だったんだと思います。でも正直何をしていいかも、どんな商売が自分に合っているかもわからなかったので、まずは修行だと思ってスタートはサラリーマンの道を選びました。当初の私に「起業する力をここでつけたらいい」と快く受け入れてくれたリクルートコスモスが社会人のスタートになったわけです。


-そこからどうして「人事」で独立しようと思ったのですか?

 自分の道を決めたのは、社会人1年目。たまたま配属された「人事採用」の世界に夢中になり、「天職」だと感じ「この世界で勝負すること」を心に決めました。そして、5年間人事全般を経験させていただいた後に、個人事業主として独立することにしました。

 しかし、スタートは完全に手探り状態。経営者の集まる場にひたすら足を運んで話を聞いたり、中小企業やベンチャー企業で人事の立ち上げをさせてもらったり、IT企業で人事の立ち上げに携わらせてもらったり、サーチファームやコンサルティングファームでお手伝いをしたり。しばらくは色々と幅を広げて活動していました。活動すればするほど、やりたいことが膨らむ一方で、現実を知れば知るほど自分の至らなさに気付かされる時間でもありました。先が見えなくなり、つらい時期もありましたが、最後は自分がもっとも得意でやりたいと思えることに戻ってきたんですよね。逆にいうといろんな可能性をばさっと捨てて、整理することができたんです。地位とか名誉とかお金とかを考えずに、この道に携わることが自分にとって最も幸せな選択なんだと思えたんです。個人事業主から5年後、SOOLを立ち上げることにしました。


深澤祐馬

-企業理念を教えてください

「子供たちが夢を抱ける社会を創造する」ことです。

 子は親の背中を見て育つもの。私は、幼少期から事業をやっていた父親の背中を見て育ち、仕事や生き方にプライドをもっている父親にあこがれ「こんな大人になりたい」そう思っていました。

 子供たちが「お父さんやお母さんみたいになりたい」。そう思えるような「カッコイイ親」を増やしたい。そのためには、働く人たちが、能力の活かせる職場で、プロとして、夢と誇りを持って活躍できることが大切です。私たちは、企業と働く人たちをつなげ1人でも多くのプロフェッショナルを創ることで、「カッコイイ親」を増やし、その子供たちに夢を与えることができればと考えています。


-事業の強みを教えてください

 マッチングノウハウです。今までに1万名を超える求職者(新卒)と接触し、面談やカウンセリングを行い、仕事の適性や中核となりうる人材の評価ノウハウを蓄積しています。このノウハウが当社の武器です。求職者をこまめに評価し、企業側にもヒアリングを行い、その企業が求める最適な人材をマッチングします。一般の求人サイトを利用して広く網を張って募集する手法とは異なり、蓄積したノウハウを元に、将来の中核となる優秀な人材をピンポイントでご紹介できることが、クライアント企業様から評価をいただいている理由だと思います。


-今後、手がけていきたいことは?

 SOOLのミッションは、人材の「発掘」と「育成」を通して、世界で最も望まれる人材輩出プラットフォームを創ることです。

 より高いクオリティで企業のニーズに合った人材を見極め「発掘」すること、また学生や求職者の個性や才能が最大限に社会に活かされるよう、「育成」とセットでお会いした方のキャリアに向き会えるプロ集団でありつづけたいと考えています。今は国内マーケットを主軸としていますが、今後は労働人口問題を解決すべく、ボーダーを超えて活動していきたいですね。

 また、企業の採用力強化にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。そのために経営者をサポートするエグゼクティブコーチングや採用担当者育成のための研修プログラムの提供を強化・拡大して行きたいと考えています。


-これからの日本を面白くしていく取組みは?

 今後、どれだけ数多くのイノベーティブな企業や事業が生まれ、成長していくかが日本経済にとっての重要なテーマだと思っています。そのために、私たちができることは、企業と中核人材をつなげ、企業の成長を支援することです。

 そして、働く人たちが、その能力を活かして、プロとして仕事ができるように支援することで「カッコイイ大人」を作ることができれば、子供たちの世代に夢がつながり、日本はもっと元気に、面白くなると思います。

私たちは、これまでも、そしてこれからも、働く人、そして企業が成長するための「黒子役」であり続けたいと思っています。

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