時代の人日本を面白くする企業

雜賀慶二氏

マナーある自由度の高さを社風に

―無洗米、金芽米、金芽ロウカット玄米など、これまで無かったコメの製法を考案されていますが、これこそが高度な社会貢献ですね

 汚れた和歌山の海を見て、この汚染にはコメのとぎ汁も一因になっていることに気が付きました。とぎ汁にはリンや窒素など浄化が難しく、水質汚染の原因となる成分が含まれていて、全国の家庭や食品企業などから大量に流されます。それは精米したコメの表面には、粘着性のある肌ヌカが残っているからなのですが、それを工場で取り除けば、もう水でとぐ必要がなくなります。肌ヌカを取り除く機械をつくれば、「環境」だけでなく節水にも貢献できます。それが無洗米です。

 この無洗米に「健康」を付加したのが金芽米です。栄養価の高い胚芽の基底部や、美味しく栄養機能に優れた亜糊粉層を残し、糠層だけを丁寧に除去します。食味も良く健康にも良いコメができるようになりました。金色に見える胚芽の一部分を「金芽」と名付けました。

 さらに、今年3月に出したのが金芽ロウカット玄米です。玄米表面にある硬くて防水性の高いロウ層を均等に除去することで、玄米の栄養はそのままで白米のように手軽に炊け、食べやすく消化の良い玄米をつくることができました。

 古代人にとってコメは薬であったと考えています。コメには滋養強壮の効果があったからです。食することで栄養があり元気がでる。その古代人に倣って栄養があるコメを復活させたのです。その効果は証明されています。

高橋秀幸氏

―技術研究所の会長や、その後、社長に就任されました。どのような社風にしようと心がけていますか

 「自由度の高さ」と「礼節」を大事にしています。業務に関することは社員も社長も対等に話せる社風があることこそ、企業としての強みです。上下関係で縛られるような組織にしてはいけません。ただし、人間社会を構成するには礼節は重んじるべきで、朝夕の挨拶など守るべきマナーがあってこそ、自由な社風が得られると考えています。

―今後の開発展開は

 やりたいこと、やらなければいけないことが山のようにあります。50年前に石抜き機、20年前に無洗米、10年前に金芽米、そして今年は金芽ロウカット玄米と時々世に問う商品を出してきました。次は何をするのか、アイデアはありますし研究も進んでいます。ただ、発表するのは、もう少し先にさせてください。


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