ハイヒールとパンプス「業務で必要なら…」 女性に着用義務で厚労相
参院本会議で答弁を行う根本匠厚生労働相=5日午前、国会(春名中撮影)
女性にハイヒールやパンプスの着用を義務づける職場があることに関し、根本匠厚生労働相は5日の衆院厚労委員会で「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと思います」と述べ、事実上容認する考えを示した。
職場でのハイヒールやパンプスの着用をめぐっては、「強制反対」を訴える活動が広まり、3日には約1万8800人の署名と要望書が厚労省に提出されていた。この日の衆院厚労委員会でも立憲民主党の尾辻かな子氏が、足を痛めたり転倒の危険性が高くなったりするとして「職場での義務付けは時代に合わない」とただした。
これに対し、根本氏は「社会慣習にかかわるものではないか」と述べた。一方で高階恵美子厚労副大臣は「強制されるものではない」と話し、見解が分かれる格好となった。
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