教員には「もうなりたくない」 満足度調査で参加国平均大幅に下回る
教員になって後悔はしていないが、またなりたくはない-。OECDが19日に公表した国際教員指導環境調査で、日本の中学教員は他の参加国に比べて仕事への満足度が低い実情が浮かび上がった。もう一度職業を選べるとして、「また教員になりたい」と回答した割合が5割にとどまり、参加国平均を大きく下回っている。仕事時間を減らす働き方改革とともに、「職場」として魅力のある学校づくりも求められている。
調査によると、日本の中学教員の平均年齢は参加国平均(43・4歳)に近い42・0歳。しかし、女性教員の割合は42・2%で平均(69・2%)より大幅に低く、5割を唯一下回った。
意識面で海外と顕著な違いがみられたのは、仕事に対する満足度だ。「もう一度仕事を選べるとしたら、また教員になりたい」と回答した日本の教員は54・9%で、平均(75・8%)を下回った。「現在の学校での仕事の成果に満足している」との回答も日本は49・0%で、平均(92・7%)に大きく届かなかった。
ただ、「教員になったことを後悔している」はわずか8・2%。文部科学省の担当者は「海外より自己評価が厳しめなのかもしれない。学校の魅力を高め、やりがいのある職場にする必要がある」としている。
学級運営に関する質問でも、達成度の割に自己肯定感が低かった。「生徒が授業を妨害するため、多くの時間が失われる」が8・1%(平均27・1%)、「教室内はとても騒々しい」が12・4%(同24・5%)と、それぞれ海外より教室の秩序が保たれているにもかかわらず、「生徒を教室の決まりに従わせられる」は61・9%で平均(89・9%)を3割近く下回った。
教育評論家の石井昌浩氏は「以前と比べて子供や保護者との関係構築が難しくなり、教員が自信を失ってきているのではないか。仕事時間の配慮だけでは解決できず、処遇の改善を図るべきだ」としている。
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