CAのここだけの話

CAと出会えるイマドキの方法 私たち、「高嶺の花」ではありません

田中玲菜

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第60回はアジア系航空会社で日本人CAとして乗務4年目の田中玲菜がお送りいたします。

アジア系航空会社に勤務する田中玲菜さん(本人提供)
沖縄・万座毛は絶景! 沖縄は魅力がいっぱいなのでプライベートでしょっちゅう遊びに行ってます(本人提供)
万座毛のサンセット。神秘的で目を奪われます(本人提供)
フライトは体力勝負、CAは体が資本です。CAになってからは健康志向になり、野菜をたくさん摂る生活を心がけています(本人提供)
東京・銀座の歌舞伎座前での1枚。歌舞伎を観るのが趣味なのです。生の臨場感がたまりません(本人提供)

 みなさんは「CAの恋愛」にどんなイメージをお持ちでしょうか? CAは世界中を飛び回り、多くの出会いがある華やかな職業…当然出会いも多く、恋愛事情も華やかなのでは? と想像されているでしょうか?

 実は、全くそんなことはないんです。それどころか、OLの方々など他のご職業の女性よりよっぽど出会いがなく、地味な生活を送っています。というわけで今回は、現役CAがそんなリアルな恋愛事情をお伝えします。

CAにはシングルが多い

 私自身、そして同僚も見回してみると、悲しいことにシングル(独身)の人だらけ。彼氏持ちのほうが少ないんです。既婚者はさらに減ります。これだけ多くの人と接していて、出会いも多いはずなのになぜなのでしょうか?

 もちろん人に見られる仕事なので、美意識が高い人は多いです。仕事で培われた立ち居振舞いや気配り、自分を磨くことに余念がなく、同じ女性でも溜息が出るほど美しい同僚はたくさんいます。それなのに何年も彼氏ができなくて、結婚もしたいのにもう適齢期もとうに過ぎている…なんてことも。

 容姿端麗で気も利く…それなのにシングルが多い理由は、男性と接する機会が極端に少ないからではないかと思うのです。男女が出会い、恋愛関係になりやすい状況ってどんな環境なのだろうか? とも考えます。学校や職場など、基本的に男女が顔を合わせる頻度が高い環境で、交流していくうちに少しずつ恋愛感情が育まれていくのではないでしょうか。職場恋愛が多いのもそれが理由だと思います。

 それがCAとなると難しいのです。なぜならば、ご存知の通り、CAの職場環境は“ザ・女の園”だからです。先輩・後輩・上司、どこを見渡してみても女性ばかり。一日中女性としか話していないなんて日も多々あります。男性CAもわずかにいますので、彼らの立場からするとハーレム状態ですね(笑)

 女の園と聞くと、ドロドロした怖い世界というイメージが強いと思いますが、女性だらけの職場もそんなに悪いものではありません。もちろん、女社会独特の雰囲気があるので、気をつけなければいけないことなど暗黙のルールがあり、苦労する点もありますが、実は体育会系でサバサバした頼りがいのあるお姉さん系の人が多いので、そんなにドロドロはしていないんです。

 CAには美容や旅行、グルメやスポーツなど趣味を充実させている人が多く、お互い情報交換や一緒に楽しんだりと、女性だらけの環境でもそれなりに楽しくやれているので、あまり男性との関わりがなくても気にならなくなってしまう…という現状があるかもしれません。

 その環境が居心地いいので、気づけばどんどん恋愛から遠ざかってしまうという恐れも。なので出会いは意識的に見つけなければいけません。

 お客様から声をかけられることも多いんじゃない? という疑問をお持ちでしょうか。機内で名刺を渡されて…と昔からCAの出会いの定番みたいな話がありますが、私は経験したことも聞いたこともありません。CAは毎日数百人規模のお客様と接していますが、基本的に一期一会です。どれだけ多くの男性のお客様と接しても、一度機内で接客したからといってすぐ恋愛関係になるわけありませんよね。そもそも、仕事中にそんなきっかけもないです(笑)

CAが付き合うのはたいていパイロットか

 このように、恋愛に不利な環境におかれているCAですが、それでは一体どんな人と付き合っているのでしょうか。

 CAと言えばパイロットと付き合うイメージが定番かと思います。たしかに、パイロットと付き合って結婚しているCAは一定数います。では、みんながみんなパイロットと付き合うかというと、なかなかそうはいきません。実際のところ、そんなにパイロットの方と接する機会はそう多くありません。チーフパーサーであれば連絡事項などでそれなりに関わりはありますが、一般のCAは乗務前の顔合わせくらいです。

 気軽にコックピットに入れなくなったので話す機会は少ないですね。あとは乗務後の食事や飲み会に一緒に行くことくらいですが、これも最近はコンプライアンスが厳しくなり誘いづらくなってきているので機会は減ってきています。そして、パイロットはそもそも既婚率が高く、若いうちに結婚されている方が多いのです。

 このように、実際はパイロットとの恋愛は難しいのが現状です。

合コンは成功率が低い イマドキの「出会い方」

 では、CAはどうやって男性と出会っているのでしょうか?

 やはり定番は合コンですよね。おそらくCAのほとんどが、一度は合コンに力を入れる時期を経験しています。合コンは確かに出会いの場としては有効です。ただ、その場を楽しめればそれで良いとの空気もあって、その場限りになってその先が続かない…なんてことも起こりがちです。

 そこでなかなかうまくいかなかいケースが続くと、合コン自体面倒くさくなってあまり行かなくなってしまうんですね。そしてそのまま現在に至る…というパターンに陥りがちです。

 そこで、最近CAの間でジワジワ増えているのが“ネットでの出会い”です。いわゆるマッチングアプリですね。実際のところ、これが1番確実かつ手っ取り早い方法ということで、CAの間で人気を博しています。

 というのも、CAはとにかく時間がない! 毎日不規則なフライトパターン、毎日同じ人と顔を合わせることがない、あまり家に帰らないという生活環境なので、ゆっくりじっくり、少しずつ恋愛を育んでいく時間がないんですよね。その点、マッチングアプリは効率的です。最初から出会い目的なので、お互い彼氏・彼女を作りたいと思って利用しています。ネットでの出会いは相手の素性がわからず怖いという意見もありますが、ある程度フィルタリングをかけていけば、変な男性は遠ざけることが可能です。

 実際ネットでの出会いから結婚まで至った同僚が何人もいます。もうネットへの偏見はなくなってきていますね。マッチングアプリで出会ったことがない方は、1度利用されてみてはいかがでしょうか? しっかりした会社も多く、案外、安心して利用できると評判は高まってきています。

 職業が「CA」と書かれていなくても、実はかなりの数が利用しているので、会ってみたらそうだったなんてこともあるかもしれません。中には客室乗務員専用の出会いサイトまであるようなので、CA限定で付き合いたいと思っている方は、そちらに登録してみてはいかがでしょうか?

 いかがでしたでしょうか? 最近のCAのリアルな恋愛事情をお伝えしましたが、高嶺の花というイメージとは全く違った…と思われたでしょうか? ここはチャンスと捉えて、ぜひ好みのCAを見つけたら、積極的に声をかけてみてはいかがでしょうか?

 嫌がられるかもしれませんが、もしかしたらうまくいくかもしれません…。何しろ、恋愛はいつ何がきっかけで始まるかわからないですから。

千葉県柏市出身。新卒で大手百貨店の販売職で2年間勤務。もっと世界を広げたいとの思いから客室乗務員を目指し、LCC航空会社を経て現在アジア系航空会社へ勤務。インテリアコーディネーター・カラーコーディネーターの資格有り。