「神戸ファッションプラザ」商業棟、産廃会社が取得
神戸市東灘区の人工島・六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」商業棟について、大阪府和泉市の産業廃棄物処理会社「大栄環境」は、14日付で所有権を取得したと発表した。商業棟をめぐっては、全テナントが撤退するなどトラブルが相次いでいた。
同施設は平成9年に開業。大型映画館を擁する10階建ての商業棟のほか、美術館やホテルなども併設していた。しかし、利用者が伸びずにテナントの撤退が相次ぎ昨年、美術館とホテルなどを除いて閉鎖。当時の所有会社が市税を滞納したため、市が商業棟を差し押さえ、一時公売にかける事態になっていた。
大栄環境は六甲アイランド内に本社機能を置いていたが、大幅な人員増加で手狭になったことから、今回取得した施設に本社機能を集約。業務効率化や生産性向上を図るという。
施設内の本社フロアは6~7階付近に設ける予定で、時期は来年秋頃の見通し。他の空きフロアにはスーパーや飲食店などのテナントを誘致して地域の活性化を目指すという。
同社総務部の大塚健護部長は「地元の人の意見を反映させながら、地域に根ざしたにぎわいのある商業施設にしていきたい」と話している。
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