CAのここだけの話

CAになって気づくシャワーキャップの万能性 私のレイオーバー必携アイテム

フライトには大小2つのスーツケース

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第66回はアメリカ系航空会社勤務乗務1年目の美樹サンティアーゴがお送りいたします。

アメリカ系航空会社に勤務する美樹サンティアーゴさん。世界を飛び回りながら各国の美味しいコーヒーを飲むのが趣味。提供:執筆者
本やタブレット端末はレイオーバーに欠かせません。出張先のホテルで寛ごうと思ったときに、テレビ番組や映画の言語がまったく理解できないなんてこともありますよね。提供:執筆者
時差ボケ防止には軽い運動が効果的。朝、ホテル周辺をランニングした際に日の出に遭遇することもあります。提供:執筆者
南アジアのモルディブは、私が勤務する航空会社の就航地の中でもお気に入りの国のひとつです。提供:執筆者

 世界各国に就航地を持つ外資系航空会社のCAは、多い月には1カ月で7、8カ国に飛ぶこともあります。フライトから帰ってきて12時間後にはまた次のフライト…といったハードスケジュールも珍しくありません。そんな私たちがよく聞かれる質問に「どのようにパッキングしているの?」というのがあります。

 多くのCAは一般的に、大小2つのスーツケースで仕事に行きます。小さいスーツケースには機内で使うエプロンやフラットシューズ、軽い食事やフライト情報を書いたノートなど仕事中に必要なものを入れています。私たちは就航地に宿泊することあるいは宿泊を伴う乗務を「レイオーバー(lay over)」と呼びますが、大きいスーツケースにはレイオーバーに使用するものを入れています。例えば、滞在先で着る服や靴、バッグやホテル滞在中に使う小物などです。今回はその中でも、私が乗務にあたる中で便利だと思うアイテムやレイオーバーに欠かせない必需品を紹介します。

シャワーキャップが秘めていた“大いなる可能性”

1. バスボム 気泡で疲れを癒す

 バスボムとはボール型の入浴剤です。発泡性があり、お湯に入れるとシュワシュワと音を立てながら溶けていきます。フライトで疲れた後、北欧や冬のヨーロッパなど寒い地域で出かけ後などホテルの部屋でバスタブに浸かる時間はCAにとって最高のリラックス法です。

 外国人クルーから教えてもらって以来、私のスーツケースの中には必ずバスボムが入っています。

2. iPadと本 レイオーバーの欠かせないお供

 「今回のレイオーバーはホテルでゆっくりしよう」。何回も訪れている国や、外に出ることが治安上あまり推奨されていない国に行くとそんな気分になることもあります。以前、滞在先でテレビを点けてみたらどの番組も現地の言葉で放送されており、英語で見られるのはニュースしかなかったという経験があります。ノルウェーのオスロに行ったときもそうでした。以来、私は毎回レイオーバーにはiPadを持参しホテルステイを存分に楽しんでいます。

3. 食べ慣れた食べ物 インスタントが便利

 現地の食べ物が合わなかったり機内で少しお腹が空いたりというときのために、インスタント味噌汁や春雨スープなどお湯を入れるだけで簡単にできる食べ物は役に立ちます。一緒に働いているクルーの中にはカップ麺やフルーツ、家で作ってきたご飯などを持ってくる人もいます。このように、不慣れな環境での滞在でもみんな様々な工夫をして体調管理などに努めています。

4. 湯たんぽ 100円でもコスパ良し

 昔ながらのあったかアイテム、湯たんぽも持っていきます。意外かもしれませんが、日本の100均に売っている小さい湯たんぽがとても役に立つのです! 特に寒い国やホテルの暖房が弱かったりするととても重宝します。また機内へも持ち込みます。仮眠する際に便利なのです。

5. トートバックで節約

 海外のスーパーマーケットではレジ袋が有料の場所がほとんどです。小さく丸められるトートバックを忍ばせておけば環境にも優しく、使い捨てのレジ袋にお金を払うことも避けられ節約にもなります。

6. ビーチサンダル 軽くて携帯に便利

 多くのホテルにはアウトドアプールが付いていたり、また部屋にスリッパがない時にはビーチサンダルが役に立ちます。場所もとらず軽量なので、1ペア持っていると色んな用途で使うことができます。

7. 用途自在 シャワーキャップ

 CAとして働き始めて、シャワーキャップのさまざまな用途に気づきました。実はシャワーを浴びる時だけではないのです。化粧落としやコンタクトの洗浄液などは、気圧の関係で中の水が漏れることがあります。そんな時にシャワーキャップを容器に被せて輪ゴムで口を止めておけば、同梱している他の衣類やスーツケースの中を濡らさずに済みます。また靴やサンダルなども伸縮性のあるシャワーキャップに入れてスーツケースに収納するとコンパクトにまとまります。

8. ジムウェア 時差ボケ予防に

 レイオーバー中、ホテル内でのジムや朝のランニングを日課にしているクルーが多いのはご存知でしょうか? 軽いジョギング・ストレッチ・ヨガなどは健康維持に効果的なのはもちろん、時差ボケ防止にもなるのです。そんなときに欠かせないのがジムウェアやトレーニングウェアです。

 私の「レイオーバー必需品」をご紹介いたしました。出張でホテルに滞在する方、旅行に行かれる方はぜひ参考にしてみてください。

大学卒業後、新卒採用で客室乗務員に。中東での経験を経て現在はアメリカ系航空会社勤務。バリスタの資格も持っており世界を飛び回りながら各国の美味しいコーヒーを飲むのが趣味。

【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら