大阪空港、また刃物見逃し 直後に回収で出発2分遅れ

 
伊丹空港

 大阪(伊丹)空港の日本航空の保安検査場で今月6日、係員が手荷物検査で小型ナイフを発見したものの、誤って乗客に返却してしまうミスがあったことが9日、分かった。伊丹空港では同社や全日空の検査場で、刃物を見落とすなどのトラブルが相次いでいる。

 日本航空によると、6日午前7時ごろ、福岡行きの便に搭乗する乗客の手荷物のエックス線検査で、係員が小型ナイフ1本を発見。乗客に対し、伊丹空港に戻った際に返却する手続きをとったが、誤ってその場で乗客に渡した。係員はすぐに気づき、乗客を追いかけてナイフを回収した。

 このトラブルでこの便の出発が2分遅れたが、ほかの便や検査場の運営に影響はなかった。

 日本航空は「トラブルが起き、おわび申し上げる。保安検査場の業務を委託している関連会社と連携し、再発防止を図る」としている。