CAのここだけの話

クリスマス時期に訪れたいヨーロッパ3都市 本場だけに「当日」はご用心

米安加奈

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第67回は中東の航空会社で乗務2年目の米安加奈がお送りいたします。

中東の航空会社にCAとして勤務する米安加奈さん。旅行が大好きで、これまでに訪れた国は48カ国にのぼる。提供:執筆者
ドイツ・ミュンヘンの代表的なクリスマスマーケットは市庁舎のある中心地、マリエン広場で開催されます。昼間も夜も多くの人で大賑わい。提供:執筆者
クリスマスグッズだけでなく、食べ物の露店もたくさん。チーズ、ハム、ポテト、マッシュルーム…。写真はドイツのマーケットです。提供:執筆者
ベルギー・ブリュッセルの名所グランプラスは、クリスマスシーズンにさらに華やぎます。ライトアップされた市庁舎とツリーのイルミネーションが融合してとてもきれいです。提供:執筆者
絶景の中で食べるベルギーワッフルwithベルギーチョコレートはふだん以上においしく感じます。外はサクサク、中はしっとり。提供:執筆者
クリスマスマーケットといえばホットワイン。一緒に働くクルー達と“たしなみ”中。提供:執筆者
ベルギーのクリスマスマーケットでの1枚。このお菓子屋さんのデコレーションは白を基調にしていてとても印象的。どの露店も装飾がかわいいです。提供:執筆者

 12月に入り、皆さんもクリスマスの準備を始める頃ではないでしょうか。寒い冬は出不精になりがちですが、そんな冬を存分に楽しめる旅行先として、クリスマスシーズンに訪れたいヨーロッパ3都市をご紹介します。

ミュンヘンはクリスマスマーケットの“聖地”

 ドイツのクリスマスマーケットはヨーロッパの中でも華やかといわれ世界的に有名です。特にミュンヘンのマリエン広場のマーケットは必見といわれ、地元の人はもちろん、世界各地からの観光客でとてもにぎわう“聖地”だと思います。広場にはミュンヘンのシンボルでもある新市庁舎があり、ミュンヘンの観光スポットとしても欠かせない場所です。

 ドイツのクリスマスマーケットの定番はグリューワイン(ホットワイン)。提供する露店も多く、広場の至る所で売られています。可愛らしいカップに注がれたワインにはシナモンやクローブなどの香辛料が入っていて、飲めば体も温まるので、冬の屋外でも楽しく過ごせます! 私はクリスマスマーケットを訪れるたびについつい飲んでしまいます。ちなみにワインカップはおみやげなどとして持ち帰ることも可能ですが、デポジット式で、お店に返すとカップ代が返ってきますよ。

 またドイツのクリスマスマーケットではソーセージもおすすめです。土地ごとにソーセージの種類も異なりますし、マーケットの中でも複数の店舗があります。美味しいソーセージとワインでお昼からでも楽しめます。

パリは街中がイルミネーションに染まる

 フランスでも各地でクリスマスマーケットが開かれています。首都パリのクリスマスマーケットといえば、これまではシャンゼリゼ通りが定番でしたが、2018年からチュイルリー公園の広場でも大規模なものが開催されています。

 私も昨年訪れてみました。ルーブル美術館から観覧車を目印に歩いて行くと移動型の遊園地に加え、賑やかなマーケットが広がっていました。おばけ屋敷のようなものから、メリーゴーランドなどクリスマスの世界と遊園地の融合は素敵な景色でした。

 また、パリの街中ではいたるところにイルミネーションが灯され、百貨店ギャラリー・ラファイエットのオスマン店のモール内に吊り下げられたツリーは大変きれいです。

ブリュッセルで、建物と光がつくり出す絶景に出会う

 ベルギーの首都ブリュッセルのグランプラスは世界遺産にもなっている広場ですが、そこで開かれるクリスマスマーケットもヨーロッパで人気があります。

 広場のシンボルであるブリュッセル市庁舎と大きなクリスマスツリーのイルミネーションと建物のシルエットの融合はなんとも美しい光景です。ツリーの近くにはキリスト教ならではの「クレッシュ」があります。イエスが馬小屋で産まれるシーンを再現した飾りです。

 このようなシチュエーションで食べるベルギーワッフルは絶品です! また、広場から歩いてすぐにある、黒いサンタマリア像で有名な聖カトリーヌ教会付近ではたくさんのクリスマス雑貨やホットワイン、エスカルゴやポテト料理といった食べ物が売られています。

 きれいな街並みに加えてクリスマスシーズンは街中がかわいく装飾されたり、イルミネーションスポットがたくさんあるベルギーのブリュッセルはクリスマスシーズンにも訪れてほしい街のひとつです。

ただしご注意を クリスマス当日はどこも休業

 キリスト教圏のクリスマスは、日本でいうお正月のような家族イベントです。12月24日の夜に、家族や親戚と集まって一緒に食事を楽しむビッグイベントです。25日の朝にはプレゼントを交換したり、午後には教会に訪れたりと、日本とは少し違った過ごし方をします。

 クリスマス後の26日にはボクシングデー(Boxing Day)という、これもまたキリスト教に基づく休日があります。この日から、街中やモールで大規模なセールが開催され、どこのお店も大にぎわいです。ボクシングデーは、もともとはプレゼントの交換もままならないほど貧しい人々のために、教会が寄付を募り、クリスマス翌日にその人々へプレゼントを配ったことに由来するといわれます。また、クリスマス当日に仕事をしなければならなかった使用人や配達員の休日でもあります。

 欧米やオセアニアなど、キリスト教圏の国々では、クリスマス当日はレストランやお店が閉まっていることがほとんどです。交通にも影響しますので、25日よりも前か後に訪れることをおすすめします。また、クリスマスマーケットではスリなども大変多いのでお気をつけくださいね。

福岡県出身。大学在学中にオーストラリアのシドニーへ1年間留学。好奇心旺盛で、学生時代はバックパックやヒッチハイクで移動するほどの旅好き。中東の航空会社で客室乗務員として働きながら現在まで訪れた国は48カ国にのぼる。最近の趣味は日本に帰るたびに美味しい日本食を食べること。これが帰国の最大の楽しみになっている。Instagram:super_kana_

【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら