CAのここだけの話

すぐに実践できる機内の裏ワザ 現役CAだからできるアドバイス

東城まみ

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第70回はアジア系航空会社に勤め乗務5年目の東城まみがお送りいたします。

アジア系航空会社にCAとして勤務する東城まみさん。2020年は、CA志望の人と会う機会を増やしていきたいという。提供:執筆者
スペイン・バルセロナではガウディ建築の「カサ・バトリョ」(左)をたずねました。提供:執筆者
ロシア・モスクワの宇宙飛行士記念博物館。実物の宇宙船と記念撮影。提供:執筆者
UAEのドバイでは、砂漠ツアーに参加しました。提供:執筆者
韓国・ソウルでは、写真スタジオで韓服を着て記念撮影しました。提供:執筆者
カンボジアのシェムリアップといえばアンコール遺跡の観光拠点。提供:執筆者

 毎日のように乗務していると、お客様のご不便やトラブルに遭遇することもあります。そこで今回は、現役CAとして、知っておくと便利な機内での裏ワザや豆知識をご紹介したいと思います。

 寝ている隙に… 鍵付きのバッグを持ち込む

 頻繁に起こることではありませんが、飛行中の機内で盗難事件が発生することがあります。飛行機には、世界各国の色々なお客様が搭乗されており、特に、海外から海外に飛ぶ路線では、機内の治安があまり良くないと感じる場合も多いです。

 ドリンクと食事のサービスが終わると、お客様が休息をとりやすいように、照明を暗くします。保安維持のために、CAは客室内を頻繁に確認していますが、ほとんどのお客様が寝ている時間帯に、現金や貴重品が盗まれてしまうことも稀にあるのです。

 そのため、犯罪を未然に防ぐ対策として、貴重品は、機内には鍵を掛けることができるバッグや鞄用の南京錠などを掛けて保管することをお勧めします。また、腕時計を外して、シートポケットにしまう方もいらっしゃいますが、通路側の席は、通りがかった隙に持っていかれてしまうことがありますのでご注意ください。

 自分のタイミングで 欲しいものは寝る前にもらっておく

 入国書類や税関申告書など、欲しかったものが寝ている間に配り終えられていた…。こんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか? お客様に快適に過ごしていただけるように、寝ている方にはお声掛けをしていません。しかし、お目覚めになったお客様から「欲しかったけどもらえなかった…」という声を聞くことがあります。

 このようなときは、ご搭乗の際やその直後にCAにお声掛けただき、事前にお休みすることを伝え、その場でもらうか、シートポケットに入れておくように頼む方法もあります。ご要望をお伺いして、お手伝いすることがCAの仕事です。すぐに対応させていただきます。

 CAとの会話を楽しむならサービス後

 CAは、お客様の搭乗開始からサービス後までとても忙しく、ドリンクサービスから食事の配膳など、やらなければいけないことで頭がいっぱいです。このようなときはCAに話しかけても、バタバタしていてなかなかお話できないときも多々あります。

 ズバリ! CAがお客様とゆっくりお話ができる時間帯は「サービス後」です。サービス後というのは、ドリンクや食事、そしてお客様が召し上がったものを全て片付け終わった後の時間です。

 CAにはお話するのが好きな人が多いですし、特に私は色々なお話を拝聴することが好きなので、お客様から話し掛けていただくことはとても嬉しいです。ぜひ、サービス後にお声掛けいただけたら、幸いです。

 乱気流では墜落しないけれど…

 毎日のように飛行機に乗っていると、乱気流の中を飛行することは珍しくありません。CAは、数多くの経験をしているため、多少の揺れでは動じません。しかし、「こんなに揺れて飛行機は落ちませんか?」とお客様から聞かれることがよくあります。

 乱気流で墜落することは絶対にありません。飛行機は乱気流などの激しい揺れの中を飛ぶことも想定して作られているため、どんなに揺れても飛行することができます。

 機長は、安全を第一に考え、揺れの少ないルートを飛行するよう心がけておりますが、いつ揺れても大丈夫なように、シートベルトは常にお締めください。

 乗り物酔いは女性に多い 薬は事前購入がおすすめ

 CAになって気付いたことなのですが、乗り物酔いを訴えるお客様は圧倒的に女性が多く、男性よりも女性のほうが揺れに敏感な体質なのではないかと感じております。特に、深夜のフライトは、疲れからか気分が悪くなるお客様が多くいらっしゃいます。機内の救急箱には、乗り物酔いを緩和するお薬のご用意がありますので、ご希望であればお持ちいたします。

 ただし、外資系航空会社は海外製の薬をお渡しすることになり、日本人の体質に合わないこともあります。サービスの一環として、救急時のお薬をご提供しておりますが、医師ではないため、薬が原因で何か起きても航空会社が責任を負うことはできません。あくまで、服用するかどうかはお客様ご自身の自己判断・自己責任となっています。ご心配な方は、酔止め薬や頭痛薬などの一般的なお薬を日本で事前に購入しておくのがお勧めです。

 お客様によく聞かれることなどを振り返りつつ、機内でお役に立ちそうなことをお伝えいたしました。旅慣れている方もそうでない方も、ご紹介した情報がお役に立てれば幸いです。そして、次の空の旅がより快適なものになるよう願っております。

アジア系航空会社5年目。好きな時間は、家でのんびりYouTubeを観ているとき。好きな食べ物は、お肉、ラーメン、ケーキ。2020年は、CAとして働きながら、CA志望の方とお会いできる機会を増やしていきたいです。エアライン受験に関する記事や動画をインスタグラム(@tojomami)に投稿中!

【CAのここだけの話♪】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら