CAのここだけの話

シンガポール在住CAが教えたい 日本人のお眼鏡に適うアフタヌーンティー3選

朝倉朱音

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第85回はアジア系航空会社に勤め乗務2年目の朝倉朱音がお送りいたします。

 新型コロナウイルスの影響で思うように海外旅行することもできず、歯がゆい思いをしているのは私だけではないはず。旅行ができるようになったら、渡航先としてぜひおすすめしたいのがシンガポールです。

 シンガポールでアフタヌーンティーをする「必然性」

 東南アジアの旅行を考えていらっしゃるのなら、初心者でも安心で、治安が良いシンガポールは一考の余地アリです。みなさん、シンガポールというと何を思い浮かべますか?

  • ホテル「マリーナベイサンズ(Marina Bay Sands)」のインフィニティプールでゆっくりする
  • マーライオンの前で口を開けて写真を撮る
  • ユニバーサルスタジオ・シンガポールで日本にはないアトラクションを満喫する

 …など、見たいこと・やりたいことはたくさんあると思います。2019年にはチャンギ空港の中に、大きな滝が流れる巨大ショッピングセンター「ジュエル(Jewel)」がオープンし、シンガポールは観光都市としてますますの発展を遂げているんですよ。

 その中でも私がみなさんに体験していただきたいのが、シンガポールでのアフタヌーンティーです。

 イギリス統治の歴史をもつシンガポールでは、高級紅茶メーカー「TWG」に代表されるように、紅茶を飲む習慣が浸透しています。そして、どの高級ホテルもアフタヌーンティーを提供しているのです。

 ただ驚くべきことに、シンガポールでアフタヌーンティーを楽しむ人々の大半が、おしゃれをした日本人観光客だそうです。渡星するまで私も知りませんでした。午前中の涼しい時間に街を観光し、午後はおしゃれをしてゆったり美味しいものを楽しむという選択をされる方が多いのではないでしょうか。

 そこで、シンガポールに住み、現地でのアフタヌーンティーをいくつも体験した私が、「シンガポールでアフタヌーンティーをするならココ!」と自信をもっておすすめする3つのホテルをご紹介します。

 1. 伝統菓子も堪能できる「王道」ティーセット

 歴史的な建造物をホテルとして蘇らせた「フラートンホテル(The Flluerton Hotel)」は立地が海に面していて、対面にはマリーナベイサンズが見えます。ホテルのエントランスを入ってすぐの大きなシャンデリアにも思わずうっとり。

 実は「フラートンベイホテル(The Fullerton Bay Hotel)」と「フラートンホテル(The Fullerton Hotel)」がありますが、私のおすすめは断然「フラートンベイホテル」の中にあるレストラン「クリフォードピア(The Clifford Pier)」でのアフタヌーンティーです。

 平日は優雅なアフタヌーンティーセットでセッティングされ、おかわり自由のスタイル。土日祝日はバイキングスタイルでの提供となっています。シンガポールの伝統菓子パンダンケーキやオンデオンデなど、日本では食べることができないデザートを時間が許すかぎり楽しむことができます!

 私が訪れたときは、事前に日本から来た友人の誕生日ケーキをオーダーしていたのですが、写真を撮ってくれて、それをプリントしメッセージカードにしてくれるというスタッフの計らいで、忘れられない思い出となりました。

 2.まるで鳥カゴの中にいる気分になれる唯一無二の空間

 インスタグラムで発見して、ここはホテル内か? と驚いたのがホテル「パンパシフィックシンガポール(Pan Pacific Singapore)」にあるラウンジ「アトリウム(The Atrium)」。開放感溢れる吹き抜けの天井と「アジア最長」という44mのバーカウンター。そしてポッドの形をした座席がリフレクションプールに浮かんでいる贅沢な造りです。

 アトリウムでは、優雅な2種類のアフタヌーンティーセットから選べます。私が頂いたのは通常の英国スタイルのアフタヌーンティーでしたが、シンガポールスタイルは3段のプラナカン食器に入っています。「プラナカン」とは、中国・マレー・ヨーロッパの文化がミックスされた独自のスタイルです。シンガポールの伝統的なお菓子ニョニャやクエーで、どこか懐かしいプラナカン料理の世界を体験することができます。飲み物も2種類選ぶことができます。

 3.女性の心をつかむ まさかのジュエリーボックス

 「ホテルフェアモント・シンガポール(Hotel Fairmont Singapore)」のラウンジ「アンティドート(ANTI:DOTE)」は、スイーツや軽食が、通常の三段トレイの代わりに白いジュエリーボックスに、まるで宝石のように詰め込まれてきます。乙女ごころをくすぐるアフタヌーンティーです。

 インスタ映えしそうなその見た目に私は思わず写真をたくさん撮ってしまいました。私が食事した時はコスメブランド「SKⅡ」とのコラボレーションで、一番上の段にはスイーツ、2段目はサンドイッチなどの軽食、3段目にはスコーン、一番下の段にはギフト仕様にラッピングされたクッキーが用意されていました。たくさん食べた後にお持ち帰りできる気遣いにもぐっときました。

 メニューにはグルテンフリーのアフタヌーンティーも用意されているようなのでアレルギーの方、健康に気を使っている方にも安心して食事できるような配慮もされています。

 以上、シンガポールで、強くおすすめしたいホテルのアフタヌーンティー3選でした。いずれもシンガポールの紅茶メーカーであるTWGのティーを楽しむことができです。各ホテルの営業時間やメニューは季節によって異なります。事前にインターネットでメニューを確認して予約することをおすすめします。

 コロナ禍のいま シンガポールの外食事情

 2020年8月初旬現在、コロナの影響により、シンガポールでは在留・就労ビザを保有していないと入国ができません。また1グループ5人を超える会食も禁止されています。すべての場所において店内に入る前に検温と、携帯電話でQRコードを読み込みFIN No.(ビザの番号)と電話番号を入力することが義務付けられており、追跡できるシステムになっています。

 コロナ禍で規制もありますが、徐々に外食を楽しめる環境になってきています。シンガポールに入国ができるようになったらぜひアフタヌーンティーをお楽しみください。

大学在学中にマルタ共和国へ3カ月の留学を経験。社会人生活を半年で辞め、オーストラリアで2年間ワーキングホリデーを経験したのち、現在はCA(客室乗務員)に転職しシンガポールに在住。趣味はお菓子作り、縫い物、マラソン。

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら