- 「受付嬢の方々は、体型が変わらないですよね」
みなさんが持つ、受付嬢のイメージは様々なものがあると思います。そのイメージの中で、受付嬢時代にもよく耳にしたのが、この「体型が変わらない」というものです。
「体型維持の方法」についてもよく質問を受けました。「いつも座っていて、あんまり動く印象もないな…。体型維持は大変なのではないか?」と思われているようでした。「エステに行ったり、常にダイエットしたりしているの?」と聞かれることもありました。
受付嬢たちは実際、企業の「顔」として常に完璧な印象を保つため、体型が変わらないように努めています。体型を維持することも受付嬢の一つの仕事と言えます。しかし多くの受付嬢の場合、その方法は、エステでも、激しい運動でも、ダイエットでもありません。今回は、受付嬢がどうして体型を維持できているのかお話しさせていただきます。
体型維持の第一歩 毎日○○する
体型維持の第一歩、それはずばり「制服に袖を通すこと」です。受付嬢には、ほとんどの企業で制服が用意されています。制服がなかったとしても、就業時はスーツを着用して業務についている場合が多いです。
お客様にきっちりした印象を持ってもらうために、生地もジャージやTシャツといったカジュアルな素材ではなく、ストレッチがあまり利かないようなしっかりした印象のものが多いです。
そして私服のようにサイズ感を自分で選ぶこともできませんし、「体型が変わったから変更して欲しい」といえるほど、予備在庫が潤沢にあるわけでもありません。就業する受付嬢の数に対して、予備は多くて2着ある程度です。基本的には就業開始時にサイズを確認し、それを着続けるという企業がほとんどです。在庫が少ない現場、あるいはシフトで勤務するような現場では他の受付嬢と兼用することすらありました。それくらい限られた在庫の中で貸与された制服なので、よほどの事情がない限り、気軽にサイズ変更を言い出すことはできません。
それに、受付嬢には「イメージも仕事に影響を及ぼす」という認識もあるので、「太った…」と平気で言う人はあまりいません。体型維持も業務の一部であるがゆえに、太ることを自制する職業でもあります。
こういった背景から、毎日同じサイズの制服に袖を通すわけですが、それが何よりも体型維持に効果的なようです。すぐに体型の変化に気づくことができ、「あれ? ちょっときついかも…」と思えば、昼食や夕食で調整。なるべく翌日までに解消できるように早めに対応します。逆に「ちょっとゆるくなったかも…」と感じるときは、少し体型を絞りたいと思っている人であればそれがモチベーションにつながることもあるでしょう。
ちゃんと栄養バランスを考えて食事を摂ろうと思えたりもします。そういう意味では、制服は健康のバロメーターにもなります。
異常なほどに、規則正しい生活
受付嬢は、ほとんどの企業がシフト勤務を取り入れているので、決められたシフトに則って業務に就きます。0分の遅れも許されないほど、時間にはシビアな職業の一つです。企業のエントランスが開く時間には完璧な状態でスタンバッておく必要がありますので、自ずと「早番」の朝は早くなります。そして、エントランスが閉まる時間に業務が終了します。一般的に20時や21時まで正面玄関を開けている企業はほとんどありませんので、「遅番」とはいえ、19時から19時30分には帰社できます。残業も他の業務に比べると発生しづらいです。
私が受付嬢だった頃、早番出勤する際には朝7時には自宅を出ていました。家を出発する時間を考えると、5時半くらいに起床していました。ですから、寝る時間も自ずと早くなります。睡眠時間を確保するため、あまり外出せず、夕飯も早々に済ませて20時には消灯していたこともあります(笑)
そんな生活を繰り返すと、自然と体重が安定しました。特に食事や運動を意識することなく、ストレスもなく、体系を維持できるのはとてもいい生活リズムのおかげだと思います。
日々、自分の姿が目に入ってくる
最後に、実は受付嬢の体型維持にもう一つ大きく影響しているのではないかと思うことがあります。それは、日々自分の姿が映される環境にいることです。
受付嬢が勤務する場所は、空間を広く見せるためにもオープンな印象を与えるように、ガラスが多用されています。ナルシストなわけではなく(笑)、お茶出しやご案内、清掃に移動する際の自分の姿がふとガラスに映ります。一日中そういった空間で業務に就いているので、自然と自分の姿・体型と向き合う機会が多くなります。それが管理意識につながり、体型維持にもつながっていると思います。
受付嬢を卒業しても「制服」を着る習慣
起業のため受付嬢を卒業して約4年が経ちました。今は制服を着ることはありません。スーツを着用する機会もほぼありません。そのため私は「自分の体型を確認できる私服」を持っています。それが受付嬢時代の「制服」の役割を果たし、自分で体型がちょっと心配になると、その服を着て確認するようにしています。
年齢を重ねれば、体型は必然的に変わるでしょう。そうは思いつつも、体型においても「いい年齢の重ね方」を意識しています。きっとこれは受付嬢時代に培ったいい習慣なんだと思っています。
こうして受付嬢の習慣や生活を掘り下げてみると、受付嬢は本人たちもあまり意識しないうちに体型維持の極意を体得しているといえそうです。「毎日のルーティン」と「自分自身と向き合う頻度」が秘訣なのかもしれませんね。
【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら