CAのここだけの話

CAが住みたい街 シニヨン姿でキャリーバッグを引く女性をよく見かける駅とは

北川蘭

 SankeiBiz読者のみなさんにだけ客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第110回はアジア系航空会社で乗務4年目の北川蘭がお送りいたします。

アジア系航空会社で日本人CAとして勤務する北川蘭さん。提供:本人
イタリアのベネチアで、朝の日差しと水際の風景を堪能した時の一枚。提供:執筆者
スペインのアンダルシア地方で白い壁を散策するとカラフルな鉢に現地のお花が飾られた可愛らしい街並みの一枚。提供:執筆者
スペインのセビーリャ。「スターウォーズ」のロケ地となった快晴のスペイン広場で映画の撮影を想像しながら過ごした時の一枚。提供:執筆者

 みなさんは航空会社の客室乗務員が一体どの地域に住んでいるのか、気になった事はありませんか? 私の知り合いの客室乗務員や同じ航空会社の人もよく住んでいる人気のエリアというものがあります。航空会社によって、東京でもベース(羽田空港、成田空港)が異なるため、住みたいエリアは様々です。

 では、羽田空港と成田空港に通勤しやすく、客室乗務員たちに人気の駅をご紹介します。

1.空港へのアクセスが良い人気の場所

(1)羽田空港に通勤しやすいエリア

 蒲田、青物横丁、穴守稲荷、品川、大門、人形町といった駅は、知り合いの客室乗務員も住んでおり、とても人気の街です。蒲田、青物横丁の駅は京浜急行線が通っており、羽田空港へのアクセスがとても良いです。

 また某航空会社の寮や研修施設もあるようで、駅前を歩けばシニヨン姿でキャリーケースを持った女性を見かける事が多いです。

(2)成田空港に通勤しやすいエリア

 成田ベースの客室乗務員には、押上、日暮里、成田、高砂といったエリアに住む人が多いです。私自身も成田空港へ通勤していますが、京成押上線や成田スカイアクセス線は本数が多く、朝が早いフライトでも電車で快適に向かう事ができています。

(3)その他で魅力的な要素があるエリア

 その他にも、羽田空港へのターミナルバスが通っている水天宮駅や横浜駅に住む人もいます。

 また(1)で少し挙げましたが、入社初期は羽田空港、成田空港付近にある社宅(寮)に住む人も多くいます。社宅では、同僚と一緒に勉強することもできますし、家賃を安く済ませて仕事に集中したいと考える人もいるようです。仕事に慣れてきて、お給料も上がってきた頃に自分で選んだ街で過ごすというパターンが多いようです。

 また他にも、実家が東京、千葉、神奈川、埼玉にある人の中には実家から通う人もいます。忙しい時には家事を助けてもらったり、何より家賃その他雑費がかかりませんので、貯金のために節約するには最適ですね。

2.住む家に求めたい条件

(1)オートロック

 まずは職種に関係なく、女性なら求めたい条件がオートロックです。何よりも安全が重視された場所で過ごすのが大切だと感じますし、実際に私の会社の人でオートロックではない住居に住んだ際に鍵が勝手に開けられていた、といった怖い体験をした人もいるので、ぜひ重要視してほしいポイントです。

(2)駅近

 次にぜひおすすめしたいのが、駅から近い住居です。キャリーケースを運ぶ必要があるため、遅い時間に仕事から帰るときの夜道は大変危険なのです。そのため、駅から遠くとも徒歩15分圏内の場所に住む人が多いです。重い荷物を持って長く歩くのは大変ですし、実際にストーカー被害に遭ってしまう人もいるので、駅から近い場所がおすすめです。

(3)24時間ゴミ出しスペース

 意外に盲点なのが、24時間ゴミを出せるかどうかというポイントです。ステイ(現地滞在をともなうフライト)から帰り、溜まったゴミを出したいのに○曜日まで待たないと生ごみを出す事が出来ない、となるときれい好きな方にはかなりのストレスになってしまうのではないでしょうか? そういった点で、24時間出す事が出来るスペースはとても魅力的だと言えます。

(4)宅配ボックス

 これも「24時間ゴミ出しスペース」に共通するポイントですが、数日間家を空けるステイから帰ってきた時、宅配ボックスがあるととっても重宝します!

 ステイが多い月は、一カ月のほとんどを留守にするので、不在時に届いた荷物を受け取れずに困ってしまうといった事がよくあります。不在時に届いた荷物を再配達してもらう事で、配達員の方にも二度手間となってしますので、宅配ボックスが備えてある住居を選ぶのがおすすめです。

3.住宅補助手当

 航空会社によって異なりますが、LCCなどでは住宅補助手当など諸手当が出ない事が多いですが、日系の航空会社では1~3万円ほどの住宅補助手当が出る事があります。たとえ1万円でも、その金額がある事で住める地域の選択肢が増えると思うので、少しでもある会社はとても恵まれていますよね。

4.航空会社によっては住む地域に規定がある

 某日系航空会社では空港まで90分以内で通勤が可能な地域、または30km以内の場所に住むようにといった規定があります。それは、朝早いフライトや夜遅いフライトでも空港まで通勤が可能であること、「スタンバイ」と呼ばれる待機の時間に突然呼ばれても出勤できることが大前提であるからです。

現在、アジア系航空会社乗務4年目。好きなことは、訪れた旅行先で現地ならではの美味しいものを食べること、初めて見た景色の写真を撮ること。

【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら