ローカリゼーションマップ

イタリアは過小評価されているか? 世界に共通するテーマと深さで語れ (3/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 要するに、世界に共通するとても大きなテーマに、どれだけそのスケールにふさわしい広さと深さをもって語れるか。そして自ずと他国の人々から敬意と感謝の意をもってフィードバックを受けられるか。こういうレベルの自信の有無を問うことが、自己評価の根底にある。

 例えば、誰もがよく指摘するイタリアの強さに、人文学の伝統がある。だが、少しカビが生えた気がしないか? いや、テクノロジーやAIが大きく論議されるからこそ、人間の変わらない姿への視点が貴重なのだ。

 これが「また、そっちの話なの?」という気力のない表情とセリフを誘導しない力とは何なのか?

 こういうことだと思う。「なんで、イタリア人のぼくの一言がパンチに欠けるわけ? シリコンバレーの輩の言葉と比べてそん色ないでしょう?」と内心抱いている不満が過小評価、ややもすれば、不当評価とさえ言いかねない事情に繋がっている。

 まあ、ぼく自身の空想も半ば含んでいるので、すべてを本気でとらぬように(笑)。

【ローカリゼーションマップ】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが提唱するローカリゼーションマップについて考察する連載コラムです。更新は原則金曜日(第2週は更新なし)。アーカイブはこちらから。

 安西さんがSankeiBizで連載している別のコラム【ミラノの創作系男子たち】はこちらから。

安西洋之(あんざい・ひろゆき)
安西洋之(あんざい・ひろゆき) モバイルクルーズ株式会社代表取締役
De-Tales ltdデイレクター
ミラノと東京を拠点にビジネスプランナーとして活動。異文化理解とデザインを連携させたローカリゼーションマップ主宰。特に、2017年より「意味のイノベーション」のエヴァンゲリスト的活動を行い、ローカリゼーションと「意味のイノベーション」の結合を図っている。書籍に『イタリアで福島は』『世界の中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』。共著に『デザインの次に来るもの』『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?世界で売れる商品の異文化対応力』。監修にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』。
Twitter:@anzaih
note:https://note.mu/anzaih
Instagram:@anzaih
ローカリゼーションマップとは?
異文化市場を短期間で理解すると共に、コンテクストの構築にも貢献するアプローチ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus