書評

『わが陶器造り』富本憲吉・著 人間国宝が残した陶芸指南書

 20世紀日本を代表する陶芸家で、1955年に「色絵磁器」で第1回重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された富本憲吉(1886~1963年)。京都市立美術大学(現・京都市立芸大)などで教授も務めた彼は、将来陶芸家を目指す学生たちに向けて、作陶から焼成、販売までのノウハウを、ガリ版刷りの冊子「わが陶器造り」に残していた。未完ではあるが、いまなお陶芸作家やファンにとって色あせない指南書だという。

 本書は脚注解説付きの復刻版。原本の複写も収められており、富本の直筆から、実直で教育熱心な人柄がうかがえる。(里文出版、3750円+税)

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