社会・その他

「諦める用意は私にはまだない」 出版の自由、香港で風前のともしび (2/3ページ)

 89年に民主化を求めた学生らに理解を示したことで解任され失脚した趙紫陽総書記の側近だった鮑氏の父親は、政治改革を支援したとして投獄された。息子の鮑氏は中国を離れ、米プリンストン大学で学び、その後コンサルタントになった。

 鮑氏は「路上デモに参加すれば、共産党が参加者を撮影していると常に頭に入れておくべきだ。それが天安門事件の負の遺産だ」と話し、香港で政治的に微妙な問題を扱う本の出版が不可能になるのは時間の問題だと予測。既に自著の印刷や出版は断られており、事業は採算割れだと打ち明けた。最新作を印刷した会社名への言及は控えた。標的となる恐れがあるためだ。「印刷業者は本当にリスクを取ってくれている」と述べ、「代替策は米国での印刷だった」と説明した。

 鮑氏によれば、「最後の秘密」はこれまで見つかっていなかった共産党の文書を基にしている。この文書は天安門広場での弾圧決定に至る内情を提供しているが、入手方法などについてはコメントを控えた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus