書評

『この先には、何がある?』群ようこ・著

 ■昭和、平成を振り返るエッセー

 小説『かもめ食堂』などで知られる著者が、「物書き」になって40年を振り返ったエッセー。昭和から平成へ、バブル期から出版不況へと時代が移るなか、仕事が順調でも浮かれず、「こんな状態がずっと続くわけがない」と淡々と書き続けてきたという。

 この間の作家、編集者、ちょっと不思議な一般の人々との邂逅(かいこう)、猫との生活、作品や映画化の裏話などが軽やかにつづられる。ときに高額ローンを背負わされ、「こんなに働く人生じゃなかったのに」と嘆く場面もあるが、そこはかとないおかしみに満ちたエピソード、文章の数々に元気をもらえる。(幻冬舎、1300円+税)

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