社会・その他

渋谷ハロウィーンきっかけ、路上飲酒禁止条例が成立 20日に施行 渋谷区議会

 昨年10月のハロウィーンで飲酒によるトラブルが相次いだことを受け、東京・渋谷センター街などの路上でハロウィーン前後の期間の飲酒を禁止する条例が19日、渋谷区議会で可決・成立した。違反した場合の罰則規定は設けていない。20日に施行される。

 条例では、ハロウィーンの当日と翌日、直前の週末などの期間に限り、渋谷駅周辺の路上や公園などでの飲酒を禁止する。適用地域は渋谷駅のハチ公口前や渋谷のセンター街、若者向けファッションビル「SHIBUYA109」の周辺などに限定する方針だ。

 昨年のハロウィーンではセンター街で酒に酔った男らが軽トラックを横倒しにするなど騒動が多発し、計20人以上が逮捕。渋谷区は条例案提出に先立って地元商店街や観光協会で構成する対策検討会を設置し、混乱防止策を議論した。

 対策委は5月、路上飲酒を禁止する条例の制定を求める中間報告を公表。その後、区で議論を重ねた結果、罰則規定は見送られ、違反行為の中止を求める「指導」にとどめられた。区は「罰則規定よりも事前の周知が大切だ」と説明している。

 長谷部健区長は「街の安心・安全とにぎわいの両立に責任を持つ立場として、区の責務を果たしていきたい」とコメントした。

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