書評

『ニッポンのはたらく人たち』杉山雅彦・著

 ■さまざまな職業を劇的に活写

 1枚の写真に、さまざまな持ち場で働く人たちが集合し、会社の仕事をアピールした写真集。

 アニメのように劇的な画面は、ほぼ合成なしの一発撮り。おふざけにも見えつつ、「働くって楽しい」という熱気が伝わってくる。

 著者は静岡在住の写真家。フリーペーパーのお仕事紹介写真をきっかけに全国から撮影依頼が舞い込むように。林業や製造業、警備会社からホストクラブまで74作品を収録している。

 笑顔の向こうの苦労にも思いをはせつつ、働く意味を考えさせられる。(パイ インターナショナル、1900円+税)

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