社会・その他

梅王国が目をつけた梅酒ブーム 「マッピング図」で好みがひと目でわかる (1/3ページ)

 収穫量日本一を誇る梅の産地・和歌山県で、梅酒の消費拡大に向けた取り組みが進んでいる。地元企業が毎年開催する飲み比べイベントは、例年2千人以上を集める人気イベントに成長。県も梅酒人気を後押しするため、多種多様な梅酒を味や香りで分類した「マッピング図」を2年がかりで作成した。若者の梅干し離れなどで梅自体の需要が低迷する中、梅王国・和歌山が梅酒ブームに活路を見いだそうとしている。(井上裕貴)

 和歌山の誇り

 「甘くておいしい」「梅酒って、こんなに種類があるんだ」

 今月2日、同県海南市の酒造会社「中野BC」で開かれた「梅酒BAR」。色鮮やかな梅酒や果実酒が並び、日中から頬を赤く染める酔客らでにぎわった。

 さまざまな梅酒を1杯100円から飲み比べできる恒例イベントで、10年目の今回は、梅と糖類、アルコールのみで作られた「本格梅酒」や蜂蜜入りで口当たりのいい「カクテル梅酒」など40種類以上の梅酒がずらりと並んだ。

 和歌山市の男性会社員(30)は「いろんな梅酒を気軽に試せてうれしい。梅は和歌山の誇りで、なくてはならない存在」とおかわりを繰り返した。

 同社の中野幸治社長(43)は「梅酒といっても、さまざまな味や楽しみ方の違いがある。(イベントで)梅酒を身近に感じてもらえれば」と話す。

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