社会・その他

世界的脱プラ、石油大手に暗影 活路の石油化学製品、需要大幅減の可能性 (1/3ページ)

 脱プラスチックの動きが世界規模で加速し、サウジアラムコなど世界の大手石油各社の経営の先行きに暗影を投げ掛けている。電気自動車(EV)ブームで燃料油の需要が減少する中、石油業界は石油化学製品に活路を見いだし、同分野への投資を拡大していたからだ。

 燃料需要先細り観測

 EVの普及や燃費効率の改善を背景に、石油業界の主力の収益源である燃料油需要は横ばいが続いている。そこで、石油各社が新たな収益の柱としているのが、生活のあらゆる分野で使用されるプラスチックなどの石化製品だ。国際エネルギー機関(IEA)の試算によると、石化製品の需要の伸びは既に液体燃料需要の伸びを上回っており、今後数十年でその差は拡大する見通しだ。

 燃料油需要の先行き不透明感が増す中、石油採掘業者や精製業者はより堅調な事業に軸足を移そうとしている。石油化学分野の需要増を見込み、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、英BP、仏トタル、米エクソン・モービルなどの石油大手は同分野への投資を強化している。中でもサウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコはこうした事業多角化の流れを先導しており、3月には石油化学大手のサウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の過半数株式を取得することで合意したほか、世界の化学事業に数十億ドルを追加投資する方針を示した。

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