社会・その他

社内通貨で自発性評価 ディスコが実践する会社が強くなる「ゲーム」 (1/3ページ)

 プロ野球「広島カープ」の本拠地、マツダスタジアム(広島市南区)のスコアボードに今シーズンから輝く「DISCO」の文字。広告費用は半導体製造装置メーカー、ディスコに勤めるカープファン約370人が捻出した。

 正確には社員が社内通貨「Will(ウィル)」を出し合った。語源は英語の「意志」だ。会社が発行・管理し、収益貢献につながる仕事に積極的に取り組めば付与されるが、非効率な行為は「減額」の対象となる。パソコンやスマートフォンで増減を確認でき、残高は一つの評価指標として賞与に日本円で反映される。

 仕事は入札で発注

 同社は広島に2工場を持つ。カープファンの広島総務部の坂本直樹氏がマツダスタジアムでの広告出稿を社員に呼び掛けた。ホームゲームで広告を見るたびに「ディスコに属しているという誇りを持てる」と話す。

 ディスコは半導体材料であるシリコンウエハー切断装置の世界トップ企業。ウィルは社員の働きへの対価を「見える化」し、やる気やコスト意識の向上を促す狙いで経営陣が発案した。収益性を改善し半導体市況に左右されやすい企業体質を補う狙いもある。2003年に部門別に導入、11年からは個人向けにも広げた。

 半導体関連企業の営業利益率はメーカーによる設備投資などの影響を受けるが、ディスコでは上昇傾向にあり、同業他社より高い水準を維持している。前期(19年3月)の営業利益率は26.2%。一方、社員の平均残業時間は16年3月期以降の4年間で9%短くなったという。

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