書評

『世にも美しき 数学者たちの日常』二宮敦人・著

 ■奇異で哲学的な専門家の世界

 「数学」といえば大抵の人は入学試験を最後に縁がなくなるものだが、その奥深さに魅了されて人生を捧(ささ)げる人もいる。本書はベストセラー「最後の秘境 東京藝大」で芸術家の卵たちのカオスな日常を描き出した著者が、7人の数学者と4人の数学マニアを取材。明晰(めいせき)な頭脳を持ちながらも奇異で哲学的、そして魅力的な日常を描くノンフィクションだ。

 数式が書き込まれた大量の紙で部屋を3つつぶした大学教授や「691が一番美しい素数」という自説を懸命に説明する中学生。数字で彩られた“知の迷宮”の住人たちがユーモラスに紹介される。(幻冬舎、1400円+税)

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