社会・その他

若者敬遠、老いるバス運転手 人材不足で路線縮小も (2/2ページ)

 「魅力づくりを」

 人材不足は路線維持にも大きな影響を及ぼす。

 西日本鉄道(福岡市)は昨年3月、運転手不足を理由に市内中心部の循環バス路線を縮小。東京都交通局でも同様の理由などで今年4月から、全路線の約2割にあたる25路線でバスの運行本数を減らした。

 路線廃止への危機感などから、新たな投資で運転手の長期キャリア形成を図る事業者もある。

 兵庫県姫路市の神姫バスは昨年、運転手との雇用契約を見直した。入社1年目の契約社員期間を廃止し、全員を正社員で採用。年収の大幅アップや退職金給付などの待遇改善をアピールしたところ、前年比で1・5倍の応募があった。

 京都市交通局では平成29年度から35歳未満の未経験者にも採用の枠を広げ、入局後の2種免許取得費用約50万円は市がほぼ全額を負担。30年度は運転手で採用された職員のうち約4割の39人が未経験者だった。

 交通政策に詳しい関西大の安部誠治教授は「シニア世代だけではいつかバス事業が立ちゆかなくなる。各事業者は、若者が運転手の仕事を魅力に感じる社内制度をつくる必要がある」と指摘している。

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