書評

『読むよむ書く 迷い多き君のためのブックガイド』重松清・著

 ■読み物の形で作品の魅力紹介

 当代きってのエンタメ小説の名手による読書案内。太宰治や開高健ら文豪から、いとうせいこう、東海林さだおら、多彩な顔ぶれの作品50冊を取り上げ、それぞれが独立した読み物になっている。

 〈さびしいときには草野心平を読め〉〈小沢昭一さんの文章を「読む」ことは、あの語り口を「聴く」ことである〉〈石垣りんは「ひとり」で立っている〉-。

 きっぱりとした筆致で50人の魅力を紹介し、読書の世界へと誘う。中上健次の項では若き日の重松青年がサイン会に並んだ思い出をつづっており、本とともに年齢を重ねてきた著者の人生が垣間見える。(幻戯書房、2200円+税)

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