1人でも満喫
施設には、1人でもプレーを満喫できる「卓球マシン」もある。地元で卓球サークルに所属している大阪市北区の会社員、雨宮隆太さん(32)は「自動で球が出てくるのが何ともおもしろい」と、軽やかに体を動かしていた。
ホスピタリティースペースは、モノトーンのおしゃれな空間になっていて、窓越しに都心の夜景を楽しむなどリラクゼーションが満喫できる。異業種交流会の会場としても使えるといい、ミズノスポーツ施設サービス事業部事業企画管理課の的場由稀さん(28)は「必然的にコミュニケーションがとれ、プレーが進むにつれて仲良くなっているようです」と話す。
暑さが厳しいこの時期、都心の卓球オアシスで真剣勝負をした後、近くのビアガーデンでジョッキを片手に「乾杯!」というのもよろしいのでは…。
サッカー・バドを上回る潜在力
かつては「暗い」「地味」というイメージを持たれがちだった卓球。それが平成16年のアテネ五輪で、国民的に人気のある福原愛が活躍すると、石川佳純や平野美宇、伊藤美誠らが台頭。男子も28年のリオデジャネイロ五輪で水谷隼らがメダルを獲得し、張本智和らも出てきて注目度が一気に高まった。
日本卓球協会によると、各都道府県の競技団体に登録している選手は18年度から右肩上がりで増えており、30年度で約35万人を数える。昨年秋には「Tリーグ」が始まり、トップレベルの試合を国内で手軽に観戦できるようになった。