著者は語る

タニタ社長・谷田千里氏『タニタの働き方革命』 (1/2ページ)

 日本活性化へ労働者の主体性が鍵

 現在、働き方改革の名の下に議論されているのは、残業時間の削減や勤務間インターバル制の導入、有給取得の義務化、テレワークの推進など、働きやすい環境づくりが主眼となっているように感じます。いずれも重要な取り組みですし、私自身も推進してきました。しかし、それだけで質の高い仕事ができるのでしょうか。日本経済はよい方向に向かうのでしょうか。

 そもそも働き方改革は、労働力が減少していくわが国において、働き手一人一人の生産性を高め、人生を豊かにすることが目的です。私は、働き方を変える鍵は、働き手自身の主体性にこそあると考えています。

 本書は、弊社が取り組んでいる「日本活性化プロジェクト」についてまとめたものです。希望する社員を雇用から契約ベースに転換することで、主体性を発揮できるようにしながら、本人の努力に報酬面でも報いる社内制度。いうなれば、会社員とフリーランスのいいとこ取りです。本制度に参加するメンバーは、経営者感覚を持って、自らの仕事や働き方、そして人生をデザインできます。メンバーが取り組む仕事は基本的に「自身がやりたいこと」ですから、モチベーションを持って取り組めますし、その結果、質の高い仕事をしてくれれば、会社の業績向上につながります。この取り組みが日本中に広がれば、日本をもっと元気にしていけると考え、この制度の名称を「日本活性化プロジェクト」にしました。これからのわが国は「人生100年時代」、そして「1億総活躍社会」を迎えます。一般的な企業は100歳まで雇用を維持することはできません。誰もが経営者感覚を持たなければならない時代が、もうそこまできているのです。この制度により、そのセンスを磨くこともできると考えています。

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