社会・その他

デブリの取り出し、2号機から 東京電力福島第1原発 廃炉機構が提言 (1/2ページ)

 原子力損害賠償・廃炉等支援機構は8日、東京電力福島第1原発の溶融核燃料(デブリ)の取り出しを2号機から始めるのが適切とした「技術戦略プラン2019」の要旨を公表した。政府と東電は令和3年内に取り出しを始めることを廃炉の中長期ロードマップ(工程表)で掲げており、提言を受けて2号機からの取り出し方針を正式決定する見通し。廃炉の最難関となるデブリ取り出しに向けた準備が本格化する。

 技術戦略プランは毎年作成されており、初号機の決定が予定されている今年度は「初号機を2号機とすることで、迅速に1~3号機のデブリ全体のリスクを低減できる」と踏み込んだ。

 プランによると、取り出しはリスク増加を最小限にするため、当初は格納容器の壁に穴を開けるような大きな状況変更は行わず、作業ロボットのアーム型アクセス装置などを使ってデブリをつかんだり、吸い込んだりして小規模なものから開始。取り出したデブリは敷地内の設備に移送後、さらに別の容器に収め、プールを使わない「乾式保存」を提言した。

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