働き方

「串団子のように…」 コンサルタントが“師匠”から学んだ5つのこと (1/4ページ)

 自分を導く「人生の指針」はどうすれば身につけられるのか。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「私の人生の師匠は10年ほど前に99歳で他界されたご住職です。『串団子のように生きなさい』という教えは、私の人生のバックボーンになっています」という--。

 99歳の“メンター”に人生を教えてもらった

 私の人生の師匠は、10年ほど前に99歳で亡くなった禅寺のお坊さんです。長野県篠ノ井にある檀家30軒ほどの小さなお寺(円福寺)の住職、藤本幸邦さん。晩年は、曹洞宗の大本山・永平寺の最高顧問も務めていました。私が35歳~50歳くらいまでの間、老師からいろいろなことを教えていただき、それは今も私の人生やビジネスのバックボーンとなっています。

 老師の教え1:「串団子のように生きなさい」

 最初に教えてもらったのは、「人生を串団子のように生きる」ということでした。串団子の団子の数は地域や時代によって差がありますが、4個がスタンダードのようです。その串団子になぞらえて、老師はこう言いました。

 「一番下の団子は、自分。2つ目の団子は、家族。3つ目の団子は、属する会社などの組織。4つ目は、国や社会。そして、4個の団子の真ん中を串が突き刺している。大事なのは、どの団子も外さないように生きることです」

 つまり、自分、家族、属する組織、社会など、どれをも犠牲にしない生き方が必要だというのです。自分という団子だけ外して自己犠牲をして、家族や組織、社会のために尽くそうとしても、長続きしません。それと同様に、自分や組織、社会にはよくても家族という団子を外す(犠牲にする)こともいい結果をもたらしません。もちろん自分、家族、組織はよくても、反社会的な行動を取る企業や組織のように、社会のためにならならない存在でよいはずがありません。

 「人生を串団子のように生きなさい」。おそらく老師は「理想論」を語ってくれたのだと思います。現実社会では、何か1つ団子を刺していない状況が発生するケースがあり、時には理想を貫くことを妥協せざるをえないこともあるかもしれません。しかし、妥協ばかりしていると、その人は自身のエネルギーをどんどん失うことになります。

 人は、理想を持って進んでいくときにエネルギーを得られると私は考えています。明治維新の頃、大きなことを成し遂げた人たちの多くは理想家でした。現代においても理想に向かって進み、人生を串団子のように生きるという理想に突き進むべきなのです。

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