書評

『「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』

 ■プリクラ登場から始まる歴史

 化粧や日焼けで肌を黒くするだけでなく、スマートフォンなどを用いて目を大きくしたりと、日本の女子は姿形を「盛(も)る」ことに熱心だ。現実とは違う姿への加工に執心する背景を、デジタル技術の進歩で説明する。

 ポケベルや、写真をシールに印刷できる「プリクラ」の登場が他校生徒との交流をたやすくした。雑誌に載ることが目標だった彼女らが、それらを操り従来メディアを上回る影響力を持つようになったと解説。最も古い「盛る」の表現は2002年に自費出版されたイベントパンフレットとのこと。ギャルらに丹念な取材を重ねた研究者の面目躍如。(久保友香・著/太田出版、2400円+税)

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