書評

『俳句必携 1000句を楽しむ』宮坂静生・編著

 ■「17文字の世界」へのいざない

 松尾芭蕉、小林一茶、正岡子規…。本書には、さまざまな時代で活躍した俳人たちによる1000句以上の俳句と、その鑑賞文がつづられている。編著は現代俳句協会の特別顧問を務める俳人で、産経俳壇選者の宮坂静生さん。

 編著者は自身が共感した道筋をたどりながら、17文字の世界に読者をいざなう。たとえば、一茶の「そば時や月のしなのゝの善光寺」には、「お国自慢を並べたような句」と紹介。長野県生まれならではの着眼点が光る。

 巻末に豊富な経験に基づく「私の作句案内」や、地域別の季語が掲載されているのもうれしい。(平凡社、2800円+税)

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