書評

『DIVE TO BANGLADESH』梶井照陰・著

 ■非情な現実と人の強さを映す

 僧侶兼写真家の著者がバングラデシュの人々を撮影した写真集。近年、ファストファッションの普及により、日本でも同国製の洋服が街中にあふれている。その裏側で、同国の人がどのような生活を送っているのかが伝わってくる。

 多くの写真から受ける印象は一言、「壮絶」だ。雨でぬかるんだ路上で生活する人々。シンナーを吸いながら働く若者。リストカットの痕があるストリートチルドレン…。非情としか言いようがない現実が心に突き刺さる一方で、子供たちの目の輝きが何と力強いことか。人が本来持つ強さも思い出させてくれる。(リトルモア、2900円+税)

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