最強のコミュニケーション術

誰も教えてくれない「自分の話」のさじ加減 自虐ネタは逆効果だった (1/3ページ)

藤田尚弓
藤田尚弓

 伝え方や言い回しを変えると、自分を取り巻く環境が変わり、やってくるチャンスも変わっていきます。皆さんは自分のコミュニケーションに自信がありますか?

 この連載ではコミュニケーション研究家の藤田尚弓が、ビジネスシーンで役立つ「最強のコミュニケーション術」をご紹介していきます。

 第9回は「自分の話」がテーマです。雑談の中で自分についての話をする。これは職場でもよくあるシーンです。プライベートな話題は、人との距離を縮めたり好感度を上げたりといった効果があります。一方で、タイミング、話す内容、話す量などを間違うとマイナスに作用してしまうこともあります。自分の話はどのようにすればいいのか、失敗を回避し、効果的に話す方法を確認しておきましょう。

個人的な話をすると距離が縮まる3つの理由

 一般的に自分についての話をする「自己開示」は、相手との距離を縮めるのに有効だと言われています。その理由は、3つあります。

 1つめは、プライベートなことを話してもらえたことで親近感を抱きやすくなるというもの。ビジネスシーンでは想像しなかったような一面を知って、相手に好感を持ったという人も多いのではないでしょうか。

 2つめは、個人的な話をしてくれたという特別感です。表面的な会話しかしなかった関係から一歩前進した感じがして嬉しかったというのは、皆さんも経験があると思います。自分には心を許してくれたと感じる人もいるでしょう。

 3つめは、お返しで自分もプライベートな話をしたくなること。相手が自己開示をすると、私たちは相手と同程度の情報を開示したくなるものです。お互いにプライベートな話をすることで、距離が縮まります。

 このように個人的な話は、人間関係に良い効果をもたらしてくれますが、ポイントを押さえないと、その効果は半減します。

 さてここで問題です。相手が個人的な話をしてくれて嬉しいと感じるときと、さほど何も感じないときがあります。この違いは、いったい何でしょうか。

自己開示で好感を持たれるとき、持たれないとき

 せっかくプライベートの話をしてくれたのに、あまり嬉しく感じない。そう感じる大きな理由のひとつに「タイミング」があります。

 知り合って間もない時期に、自分のことをペラペラと話してしまうと「誰にでも、自分のことを躊躇なく話す、開放的な性格な人」といった印象になりがちです。

 挨拶や表面的な会話を何回かした後に、個人的な話が少しずつ入るようになると「プライベートの話をするような関係になれた」「自分には個人的な話もしてくれる」といった感情が好意に繋がりやすくなります。

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