書評

『昆虫食と文明 昆虫の新たな役割を考える』

 ■食糧危機解決に役立つ“食品”

 コオロギとバッタはサクサクして癖がない、アリは酸っぱく刺激的…美食の街・パリで著者が食べた昆虫食の感想だ。昆虫食をゲテモノ食いと思う人は多いが、国連食糧農業機関(FAO)が2013年に昆虫食の利用を推奨する報告書を出すなど、国際社会の中では食糧危機解決に役立つ鍵を握る食品の位置付けとなっている。

 著者は、かつて欧米人に敬遠された生魚を使ったすしが今では世界中で食べられているように、昆虫食も広く食されるようになると指摘。生産の現状や食品安全上のリスクなど、昆虫の食糧としての可能性について真面目に検討している。(デイビッド・ウォルトナー=テーブズ・著、片岡夏実・訳/築地書館、2700円+税)

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