働き方

JR西、働き方改革で終電繰り上げ検討

 JR西日本は24日、近畿エリアの在来線で、午前0時以降を中心に深夜帯ダイヤを見直し、終電の時間を繰り上げる検討を始めたと発表した。線路のメンテナンスを行う作業員の労働環境を改善し、働き手を確保する狙い。2021年春以降のダイヤ改正での実現を目指す。同社は「午前0時はあくまで目安で、利用状況を基に検討を進めたい」としており、見直し内容は今後、接続する私鉄各社や地元自治体と調整する。

 JR西によると、近畿エリアでは現在、毎日100カ所以上で最終列車の運行後、計約1500人の社員や建設会社従業員が線路などの保守作業をしている。働き手の減少で土日の休みが取りにくく、若い人がこうした環境を敬遠する傾向にある。

 終電時間を繰り上げることで一晩当たりの作業量が増えるため、休みを取りやすくなり、作業員の確保につながるとしている。来島達夫社長は記者会見で「若い人が働きやすい環境づくりは喫緊の課題だ。利用者のご理解を賜りながら将来にわたり鉄道を安全に運行していきたい」と述べた。

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