書評

『米中冷戦 中国必敗の結末』山田順・著

 ■安保依存の日本に「覚悟」問う

 「中国たたき」ありき-ではない。情報は豊富で現代史の勘所を押さえた達意の文章。しかも「はじめに」から刺激的である。

 「中国敗戦という(冷戦の)未来が見えてきた以上、米中双方とうまくやっていくという道はありえない」。そう指摘し、日本の現状について「安全保障をアメリカに依存している以上、その属国にならざるをえない」と嘆じたうえで、「覚悟」を求めるのである。

 著者はジャーナリストで元名編集者。ローマ帝国興亡史との比較や「中国の『失われる10年』」といった洞察が本書に奥行きを与えている。(エムディエヌコーポレーション、1400円+税)

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