書評

『史料が語る ノモンハン敗戦の真実』阿羅健一・著

 ■ソ連が仕掛けた「戦争」明かす

 1939年、日本の関東軍とソ連・モンゴル軍が衝突したノモンハン事件は、関東軍の暴走との見方が一般的だが、ソ連が仕掛けた「戦争」であることが本書によって明らかにされる。

 ソ連崩壊後、戦死傷者の数で、関東軍の全面敗北ではないことが明らかになっているが、著者は当時の参謀本部、関東軍の首脳、幹部の証言を丹念に読み解き、ソ連側の意図的な越境、関東軍の混乱、対応の遅れ、参謀本部との方針の不一致など知られていない事実を次々と暴露していく。ソ連の挑発の裏には独ソ不可侵条約という背景があったことを日本は見抜けなかった。(勉誠出版、2000円+税)

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