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触って分かる楽しいものに パラ大会メダルのデザイナー、「選手が主役」表現 (1/2ページ)

 【オリパラ×デザイン(下)】パラ大会メダル手掛ける松本早紀子さん

 東京パラリンピックの開幕まで、あと約8カ月。五輪だけでなく、かつてないほど注目が集まる今大会で輝きを放つため、パラアスリートたちもしのぎを削る。「パラリンピックならではの面白さがある」。こう力を込めるのは、パラのメダルをデザインした松本早紀子さん(30)。自身も今年、デザインの道でさらなる飛躍を目指す。(松崎翼)

 「選手が主役」表現

 --パラ開幕が近づいてきた

 「自分がデザインしたパラリンピックのメダルが選手の首にかけられるところを見ることは、一生ない機会。楽しみであり、どんなふうに感じてもらえるのか不安もある」

 --デザイン発表後の反響は

 「会社の人には『メダルデザイナー』といじられています(笑)。でも自分のことのように喜んでくれて、友達も『親にまで自慢したよ』と言ってくれた。自分がデザインしたもので、ほかの人に喜んでもらえるのはうれしかった。親戚からは、お祝いの魚が贈られてきました」

 --メダルに込めた思いは

 「10年、20年たったときに、たまたま見た人が日本のメダルだと思ってもらえるように、日本らしさが伝わるようなデザインにしたいと考えた。どんな人が受け取っても楽しんでもらえるような、触って分かるもの。選手が主役であることを表すため、扇の「要(かなめ)」を突出させて表現し、触ったときに分かるように強調した」

 --どんな大会を期待するか

 「正直、パラを今まであまり見たことがなかった。今回デザインを考えるにあたって、さまざまな競技を拝見して、パラならではの面白さがあると思った。スポーツとして楽しいから見ようと思えるような大会になったらいい」

 --パラの面白さとは

 「いろんな障害がある人がいるが、その人たちに合わせたルールがある。マラソンでは、伴走者と一体となって走るとか。柔道では、組み合ってから試合を始めると知った。触れ合ったときに、『この人は手ごわい』などと感じるらしい。競技をやっている人ならではの感覚で、すごく面白い」

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