近ごろ都に流行るもの

社員として迎え能力開花、知的障害者の才能が生む人気商品 (2/2ページ)

 アート村の千田貢美加室長(47)は「注文が増えているのは、純粋に彼らの絵の力」と言い切る。多様性社会の推進やパラリンピアンの活躍で障害者が身近になり、CSR(企業の社会的責任)の一環として購入する企業も増えているという。

 自社が扱うワインや食品の絵画6点を注文したオーバーシーズ(東京都世田谷区)の尾田大介取締役(40)は「真剣で心がこもった、誰もが力をもらえる絵です。人はみんなそれぞれ才能を持っていると共感できる、心がつながる作品。社内や展示会で飾っていますが、反応は非常にいい」と喜んでいる。

 パソナハートフルで働く障害者の職種は同ビル内にあるパン工房やアート村グッズの販売店、事務、農業など多様だ。適材適所が重視され、アーティスト社員でも「描くことが嫌」になれば異動できる。雇用形態は契約社員として入社し、特別支援学校からの新卒初任給は月15万円程度。昇給・昇格、正社員登用制度あり。原則午前9時~午後5時(休憩1時間)勤務で、週休2日制となっている。

 特例子会社は、障害者の雇用促進を図るために法制化された。現在、障害者の法定雇用率は企業で2.2%、国や地方自治体が2.5%。来年4月までにさらに0.1%ずつ上がることも決まっている。障害者の“確保”が雇う側の課題となる中、省庁が雇用率を水増ししていた不祥事も記憶に新しい。数合わせで、ダイバーシティ(多様性)はつくれませんから。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus