書評

『工学部ヒラノ教授の徘徊老人日記』今野浩・著

 ■終活・介護、赤裸々な日常描く

 著者は、今年80歳となる元大学教授。難病の妻と娘を見送った後のヒラノ(ヒラの)教授(著者自身)のリアルな日常が赤裸々につづられる。

 71歳で購入したカツラや介護認定をめぐるあれこれ、ついのすみか探し、突然訪れる親友たちとの別れ…。暗くなりがちなテーマも、まるでひとごとのような客観的な視点と軽妙な語り口に、思わずくすっと笑え、そしていろいろ考えさせられる。特に介護認定や主治医選びの話は具体的で、高齢者やその家族に役立つ内容だ。

 2016年に始まったシリーズの最新作だが、初めて読む人でも楽しめる。(青土社、1800円+税)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus