働き方

コロナで一変 就活長期化 内定状況1カ月遅れ メンタルケアも

 来年卒業予定の大学生らの就職活動が長期化している。新型コロナウイルス感染拡大によって採用面接が一時停滞したことなどで、多くの学生が“夏の陣”に突入。「第2波」への警戒も広がる中で、専門家は「コロナで就活環境が一変し、不安を抱える学生へのケアが必要」と指摘する。

 リクルートキャリアの調査では、1日時点の大学生の就職内定率は73.2%で、前年同期より約12ポイント低下。内定状況が約1カ月遅れで推移し、例年のピーク時期を過ぎた7月に入っても半数弱の学生が「就活を続けている」と回答した。

 「スーツにネクタイ着用で、すごく蒸し暑い。早く終えていたかった」。東京都内の大学4年の男子学生(21)は話す。7日、就職情報大手のマイナビが都内で開いた合同企業説明会を訪れた。内定はまだ得ていない。「焦りはある。秋ごろまで続ける覚悟で、粘り強く頑張りたい」

 マイナビは3月以降中止していたイベントを、6月から一部地域で再開。7月から各地で開催している。ただ、都内では連日のように200人超の感染が確認され、再拡大の様相も。来場者が多くなった場合の一時的な入場制限の実施や換気の励行など、感染予防に細心の注意を払う。

 都内大学4年の女子学生(22)は「内定をもらった複数の企業で、最終も含め全てウェブ上の面接だった。会社の雰囲気が分からないので決めきれない」と語る。他の企業にも目を向け、夏の間も就活を続けるという。

 「対面機会が限られるウィズコロナの就活では、孤独化が心配だ」。文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の平野恵子所長は語る。人手不足を背景に続いた学生優位の「売り手市場」は、企業の業績悪化により崩れつつある。「コロナ禍で大学に長く通えない日々の中で就活が長期化すれば、メンタル不調に陥る学生も出てくる。大学のキャリアセンターによる相談対応など、十分なケアが求められる」

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