書評

『ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで』

 □大山エンリコイサム・著

 ■世界に広がる身近な美を追う

 ニューヨークを拠点に活動を続けるアーティストの著者が、米国など世界各地で繰り広げられるストリートアートの現場を報告した。

 1980年代の米国ではジャン=ミシェル・バスキアやキース・へリングといったスターが活躍。現代では神出鬼没な覆面アーティスト、バンクシーが注目を集めている。「ストリートアートにとって壁は、想像力を投影するメディア」と著者。街頭など身近なところに美はあふれている。

 本書は壁面などを使ったアートを中心に紹介。歴史や文化的背景を踏まえた解説は示唆に富む。(講談社選書メチエ、1900円+税)

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