書評

『動物の看護師さん』保田明恵・著 6人の挫折や成長、丁寧に描く

 動物と飼い主、獣医師の懸け橋となり、診察や治療の補助をする6人の動物看護師の姿を描いたノンフィクションだ。看護といっても、動物は症状を言葉で説明することはできない。飼い主から症状を聞き出し、治療につなげるには専門知識に加え、確かな観察眼が必要だ。治療に迷う飼い主を支えることもあり、その役割は幅広い。シニア犬の介護相談や腫瘍科、夜間救急も取り上げられ、動物病院が「命を扱う場所」であることが伝わってくる。

 動物看護師を目指すきっかけから挫折と成長までを丁寧に追い、お仕事小説のようにも読めて楽しめる。(大月書店、1600円+税)

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