社会・その他

鳥取城大手門 146年ぶり復元に向け着工 

 国史跡「鳥取城跡」(鳥取市)で、明治8年に解体された「大手門」の復元工事が始まった。城のシンボルともいえる「二の丸三階櫓(やぐら)」復元を含む30年がかりの整備計画の一環。今回の工事で来年3月、146年ぶりに城の表玄関がよみがえる。

 鳥取城は、市中心部に位置する久松山(きゅうしょうざん)(263メートル)に築かれた戦国時代の山城を起源とし、豊臣秀吉が兵糧攻めで攻め落としたことで知られる。その後、江戸時代に鳥取藩を治めた池田家の居城として整備されたが、明治12年にほぼすべての建造物が解体撤去された。

 整備計画は、明治維新時の鳥取城の姿をよみがえらせようと平成18年に策定。令和17年度までの30年間で門や櫓、橋などを3期に分けて順次復元することになっており、大手門復元は第1期工事に位置付けられている。門前には水をたたえた堀があり、平成30年9月には木造の「擬宝珠(ぎぼし)橋」が同じく1期工事として新設されている。

 大手門の部材はケヤキやヒノキなどで幅9・6メートル、高さ5メートルの大きさ。当初は昨年11月に着工の予定だったが、全体的に工事がずれこみ、7月31日に足場を築いて建設に着手した。10月末に上棟式を行い、11月中旬には屋根ふき工事が完了する見込み。事業費は約1億3000万円。

 復元を進めている同市教育委員会は「大手門を含む中ノ御門と太鼓御門までの『大手登城路』が城の正面玄関にあたる。順次整備し、鳥取城の価値と魅力を向上させたい」としている。

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