社会・その他

天皇陛下「お言葉」通じコロナ初言及 全国戦没追悼式

 天皇陛下は即位後2回目となる追悼式で、平和を願う昨年のお言葉を踏襲する一方、公の場で初めてコロナ禍に言及された。戦没者追悼式のお言葉に、追悼以外の内容を加えられるのは異例だ。側近は「日本の発展を阻害し、遺族が集まって祈ることすら妨げる存在として触れざるを得なかったのではないか」と話す。

 コロナ禍では、陛下が国民と直接触れ合われる機会も大きく制限されている。天皇、皇后両陛下がこの日、皇居以外の公の行事で赤坂御所を出られたのは2月以来。この間、両陛下はコロナに苦しむ国民に心を寄せ、専門家や医療関係者らを介し、国民にねぎらいの言葉をかけられてきた。

 一方、こうした状況下で迎えた今年の追悼式では実際に式典に参列できない遺族が出るなど、コロナ禍が平和への祈りにも影響を与えている。陛下は今回、お言葉で「困難な状況を乗り越え」ていくことを参列者とともに標柱に向かい、語りかけられた。ある宮内庁幹部は「戦没者を追悼する思いの上に、今を生きるわれわれの祈りや繁栄を脅かすコロナ禍に対し、国民と一緒に乗り越えていくというお気持ちを示された」と受け止めを語った。

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