働き方

コロナ禍が外国人留学生にも影響 改めて業界研究、切実な不安も

 【就活リサーチ】

 新型コロナウイルスの影響で、令和3年卒業予定の学生の就職戦線は大きな混乱が生じましたが、外国人留学生の就活も大きな影響を受けています。当社の調査では、外国人留学生の7月時点の内定率は31・5%。前年同期に比べ9・1ポイント低下。同時期の日本人学生の内定率(77・7%)と比べて半分以下にとどまりました。

 日本で就活を行う場合、外国人留学生であっても日本人学生と同じ採用試験を課せられることがほとんどです。面接はもちろん、エントリーシートや適性検査でも高い日本語力が求められるため、外国人留学生にとっては高いハードルとなっていますが、今年はさらに、コロナの影響で、苦戦する留学生が増加しました。

 コロナの感染拡大によって、自身の就職活動に影響を受けたと思うか否かを尋ねたところ「とても影響がある」という回答が半数を超え(53・9%)、「やや影響がある」(37・9%)を合わせると9割を超えました。

 具体的な影響としては「企業との出合いの機会が十分に取れない」が最も多く、53・6%でした。日本人学生は、インターンシップなどを通じて早期から業界研究・企業研究を始めることが多いのに対し、外国人留学生は最終学年になってから就活を始める人も少なくありません。そのため3月以降、コロナ感染拡大により合同企業説明会や学内企業説明会などが中止になったことが、就活により大きな影響を与えました。

 次に多かったのは「採用数の減少等で、志望業界の変更を余儀なくされた」で、こちらも半数近くが選びました(48・4%)。また、「志望企業の採用が中止になった」という人も26・8%に上りました。語学力などを生かし、グローバルに活躍したい留学生が多く志望する業界と、コロナの影響で採用を縮小した業界の重なりが大きく、日本人学生以上に大きなインパクトがありました。「旅行、空港、航空業界が採用をほとんどやめてしまい、業界研究を改めてしなければならなかった」という学生は少なくありません。

 「日本での就職先が決まらないまま卒業になったらどうすればいいのか」「コロナの影響で研究活動に遅れが出て、卒業が延期になった場合、就職がどうなるのか」という切実な不安も寄せられました。「大学への入構が制限されていたため、学校のキャリアセンターや留学課などに相談できなかった」という人も多く、オンラインで相談を受け付けていたり、入構制限を緩めたりする動きも見られます。そうしたサポートも積極的に利用してもらいたいです。(キャリタスリサーチ 松本あゆみ)

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