書評

『ケラリーノ・サンドロヴィッチ 自選戯曲集1、2』

 ■直近10年の活動一望する2冊

 今、最も新作が待たれる劇作家(以下、KERA)による、初の自選戯曲集。2冊同時刊行され、1は「ナイロン100℃篇」として2008年以降、主宰劇団に書き下ろした『社長吸血記』など、ナンセンスコメディーの軌跡をたどる5作。2は「昭和三部作篇」で、東京・シアターコクーンで09年以降上演された『東京月光魔曲』など3作を収録した。

 劇作家生活35周年を迎えたKERAは多作で、不条理劇から史劇まで幅広い。いわば直近10年の活動を一望できる2冊。とじ糸が見える凝った装丁も楽しい。(ケラリーノ・サンドロヴィッチ・著/早川書房、1=4600円+税、2=3800円+税)

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