働き方

障害者の労働環境、書店との相性がいいワケ VRで業務体験も (2/2ページ)

 健常者とともに

 一方、接客を伴う書店でも障害者が活躍している。

 東北地方に4店舗を構える「スクラム」は、イオングループの特例子会社「アビリティーズジャスコ」が運営するCD・DVD・書籍販売の専門店。健常者のスタッフとともに、身体、精神あわせ計15人の障害者が働いている。

 同社営業教育部長の川野孝志さん(52)は「大型スーパーではさまざまな品を扱うが、家電や化粧品ほど商品説明を必要とせず、きれいに陳列することで成り立つ書籍販売は障害者にとって働きやすい職場の一つ」と説明する。

 発達障害の20代男性はレジ業務を担当。川野さんは「ともに働く健常者のスタッフが障害の特性を理解し、接客中に障害者が一人で対処できなくなれば、すぐにフォローする態勢が整ってる。障害者もトラブルを一人で抱えずに安心して仕事を引き継いでくれる」と話す。

 障害者が活躍できる職場づくりが求められる中、川野さんは、企業と障害者の相互理解が重要と語る。

 「企業が障害者に寄り添うことはもちろんだが、障害者も自分の成育歴や症状が出やすい場面など、障害に関する情報を企業と共有することで、ともに働きやすい職場づくりができる」と話す。

 VRで業務体験も

 発達障害者が利用する施設では、最新技術を用いた就労訓練が行われている。

 仮想現実(VR)コンテンツ開発を行うジョリーグッド(東京都中央区)は今夏、発達障害者がVRで仕事を体験できるサービスをスタート。第一弾として「書店の接客体験」が配信された。

 VRを装着すると、レジの内側から見える書店の景色が広がる。ドラマ仕立ての映像が流れ、来店した客から本を探してほしいと要望を受けたり、トラブルに直面したり、書店で働くイメージをつかみやすい。

 ジョリーグッド担当者は他業種のコンテンツも増やし「発達障害者の職業選択の一助にしてもらいたい」としている。

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